ぺぺろん
人間の価値観は変化していきます。 かつては良しとされていたものも、時代を経るにつれて悪いものにかわっていったりするものです。また、その逆もあります。 人類の歴史の中でも、奴隷文化や差別の歴史というものは今の我々にとってすれば、常識外のことで…
「ホーホケキョ となりの山田くん」から14年。高畑勲監督による「かぐや姫の物語」は、興行的にふるうものではありませんでしたが、一度は見ておく映画としてオススメしたいと思います。 また、数々の良作を作り、多くのクリエイターの影響を与えた高畑勲…
3枚の看板を田舎の道沿いに立てる。そこから波及する影響をもとに、人々の心のありようが浮き彫りにされる「スリービルボード」。 わかりやすいアクションがあるわけでも、心が熱くなるような恋愛劇があるわけでもない本作品ですが、看板に表裏があるように…
社会現象ともいえる人気となり、日本アニメ会にとって大きな影響を与えた新海誠監督「君の名は。」ですが、その前作にあたる「言の葉の庭」も、ファンであれば抑えておきたいところです。 「言の葉の庭」は46分という、かなり上映時間の短い作品となってお…
岩井俊二監督といえば、蒼井優の出世作となった「花とアリス」や「リリィ・シュシュのすべて」などで有名な監督です。 ミュージックビデオの仕事をしつつ、奥菜恵の存在感が示された「ifもしも~打ち上げ花火下から見るか横から見るか」で話題となり、一躍人…
くまのパディントンといえば、全世界でも販売されている有名な児童文学の一つです。 子供の頃に読まないまでも見かけたことがある人も多いのではないでしょうか。 クマのパディントン 作者: マイケルボンド,R.W.アリー,Michael Bond,R.W. Alley,木坂涼 出版…
ソフィア・コッポラ監督といえば、言わずとしれた「地獄の黙示録」や「ゴッドファーザー」シリーズで有名なフランシス・フォード・コッポラ監督の娘です。 そのソフィア・コッポラの監督2作品目にあたるのが「ロスト・イン・トランスレーション」となってい…
アカデミー賞ノミネート作品であり、主演のブリー・ラーソンがアカデミー賞主演女優賞を受賞した作品です。 実際にオーストリアで起こった事件である「フリッツル事件」を基につくられた作品であり、事件そのものは、非常に重たい内容となっていますが、本作…
エピソード7に続き「スターウォーズ 最後のジェダイ」が公開されました。 ネタバレは最小限にしつつ、賛否両論ある本作品について、どういった物語となっているのかについて考えながら、見ていきたいと思います。
「スターウォーズ 最後のジェダイ」において、脚本・監督を務めたライアン・ジョンソン監督による映画「ルーパー」は、一風変わったSF映画です。 未来からきた人間を殺すと、お金がもらえるという闇社会で生きる主人公が、未来の自分と出会うという物語と…
どんな人であったとしても、悩み事というのは尽きないものです。 ましてや、それがとりかえしのつかないことをしてしまって、誰にもいえない状況になってしまったら、ノイローゼになってしまっても不思議ではありません。 マシニストは、悩みによって自分自…
2017年も色々な映画が公開されましたが、当「シネマトブログ」でも紹介した作品について、改めて振り返ってみたいと思います。
年齢を経た中ですれ違う男女を描いた「ブルー・バレインタイン」や、ダッチワイフを彼女だとして連れてきた心の弱った男を「ラースとその彼女」で演じたライアン・ゴズリング。 ラースと、その彼女<特別編> [DVD] 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム…
「凶悪」でリリー・フランキーとピエール瀧の二人を、ものすごく恐ろしいおじさんとして演出した白石和彌監督。 白石監督のその次の作品にあたるのが「日本で一番悪い奴ら」です。 古きよき日本映画の生臭さをただよわせながら、暴力を時に恐ろしく、時にユ…
ベン・アフレックといえば、「ゴーン・ガール」で冴えない旦那を演じる俳優を一方で、「グッド・ウィルハンティング」では共同脚本、「ザ・タウン」や、要人救出のために、偽の映画をつくるといって乗り込む「アルゴ」では監督もこなす多才な人物です。 そん…
「マンチェスター・バイ・ザ・シー」は、アカデミー賞オリジナル脚本賞を受賞、そして、主演のケーシー・アフレックがアカデミー賞主演男優賞を受賞した作品であり、それ以外にも数々の賞にノミネート・受賞した良作となっています。 そんな、「マンチェスタ…
騙されるということは不幸なことなのでしょうか。 多くの場合、騙されることはいいことではなく、残念な出来事であることは間違いありませんが、時には騙されたほうがいいことだってあったりします。 リドリー・スコット監督が描く、詐欺師を主人公にした映…
言わずとしれた、SFホラーの古典であり、「エイリアン」という名前を聞けば、誰しもが、だいたいどういう映画かわかってしまう有名作品でもあります。 ただし、エイリアンシリーズも後半になるに従ってその影響力を徐々に失っていき、ついには「エイリアン…
映画にでてくる女性のアクションスターというのは、だいたいが細腕です。 「トゥームレイダー」や「ミスター&ミセススミス」などで、アクションもバリバリこなしていたアンジョリーナ・ジョリーや、バイオハザードシリーズでお馴染み、ミラ・ジョヴォヴィッ…
人生の中で、誰しも一度は「あのとき、こっちを選択していれば今頃は」と悔しく思ったことがあるのではないでしょうか。 一度選択してしまった事柄を帰ることはできませんが、もしも、やり直すことができれば違った人生を歩んでいただろうなと考えてしまうの…
大人になろうとする大人と、子供であり続けたい男との隣人トラブルを描いた「ネイバーズ」ですが、その続編が「ネイバーズ2」です。 ご近所トラブルという、家をもっている人間であれば、いつ発生してもおかしくないデリケートな問題を含んだ内容をコメディ…
デンゼル・ワシントンといえば、ハリウッドの歴史上の中でも、黒人俳優に大きく貢献し続けている人物でもあります。 「フェンス」という映画でもでてくるところですが、黒人差別というのは、確実に存在しており、その中で、黒人は様々な制約があったことは、…
園子温監督は多作な監督です。 「冷たい熱帯魚」は、2010年に公開された映画であり、このあたりの園子温監督は、後に続く「恋の罪」などもあって、実際の事件を元に映画にする監督というイメージも若干ついていた時期でもあります。 そのため、見るタイ…
アン・ハサウェイとロバート・デニーロが主演。 俳優そのものも豪華ですが、監督・脚本は、「恋愛適齢期」などでヒットをだしたナンシー・マイヤーズが行っています。 リタイヤ後の人生を考えさせられると共に、どういう生き方こそが自分にとって大切なのか…
ダンケルク等の戦争映画が盛り上がりをみせつつある昨今、第二次世界大戦におけるナチス・ドイツの終わりを描いた作品が「ヒトラー 最後の12日間」です。 非常にデリケートな作品ではありますが、当時のドイツの何を描こうとしたのかを考えてみたいと思い…
映画好きにはみないわけにはいかない映画というのはいくつもありますが、オカルト・ホラー系のジャンルでいえば、その一つにウィリアム・フリードキン監督「エクソシスト」をあげないわけにはいかないでしょう。 怪奇現象、超能力といったものに、悪魔的な要…
ゾンビが大発生したイギリスでダメ男たちが、ショッピングモールの代わりに選んだのはパブだった「ショーン・オブ・ザ・デッド」。 巨大な犯罪に立ち向かっていた刑事が、イギリスの田舎に行ったら大変なことになる「ホットファズ 俺たちスーパーポリスメン…
昨今、ディープラーニングによる機械技術の急速な発展が進んでいます。 将棋ソフトの飛躍的な能力向上にも貢献するなど、様々な分野での活用が期待されており、中でもAI(人工知能)については、かなりの期待ができるところです。 一方で、機械の発達は人…
影響力という点においては、アメリカ大統領ほど影響力の強い人もいないのではないでしょうか。 アメリカ映画において、大統領を主役にした映画は数多くありますが、その中でも、大統領の影武者が主人公というコメディ映画は一風変わったものでもあります。 …
笑いあり涙ありのエンターテインメント性を重視した音楽映画「ピッチ・パーフェクト」。 音楽が重要な映画には違いありませんが、音楽のノリを楽しみつつ、一人の女の子が孤独な状態から、仲間を思える人間に成長していくビルディングスロマンとしても見るこ…