シネマトブログ

映画の評論・感想を紹介するサークル「ブヴァールとペキュシェ」によるブログです。不定期ですが必ず20:00に更新します

邦画

北海道の壮絶な開拓。映画「北の螢」

蝦夷地が北海道と命名されて150年以上がたった現在。 観光地として様々な人が訪れる場所ですが、その広大な土地と、厳寒の冬という中、一筋縄ではいかない場所でもあります。 今回は、1984年に公開され、北海道の樺戸集治監という、北海道の開発の歴…

ライフスタイル提案型映画「間宮兄弟」感想

「間宮兄弟」といえば、江國香織原作にして、森田芳光監督による代表作の一つとなっています。 内容といえば、30歳を過ぎていながら兄弟で二人暮らしをしている間宮兄弟にスポットをあてており、彼らがどういう風にして日常を過ごしているのか、ということ…

これぞ青春。森田芳光監督「の・ようなもの」

森田監督といえば映画「失楽園」で一世を風靡する一方で、江國香織原作小説「間宮兄弟」のほのぼのコメディものまで手掛ける、幅広い才能で活躍したか人物です。 今回は、森田監督の長編映画デビュー作である「の・ようなもの」について、その面白さを語って…

少年はお姉さんを仰ぎ見る。感想解説考察。映画版「ペンギン・ハイウェイ」

「ペンギン・ハイウェイ」といえば、大学時代にああしていればこうしていれば、というもしもを何度も繰り返しながら後悔を重ねる主人公を描いた「四畳半神話大系」や山本周五郎賞を受賞した「夜は短し歩けよ乙女」といった作品をだしている森身登美彦の作品…

一つ目作品も押さえるべし。映画「ジュマンジ」感想&解説

映画「ジュマンジ」といえば、いまやロック様を筆頭に活躍する作品のように思われる方もいるかもしれませんが、かつては、ロードショーなどでもたびたび放映され、その教育的でありながら心温まるエピソードにお茶の間が癒されたものでした。 1995年に日…

ネタバレ多少あり。感想&解説「ジョーカー」

映画というのはいつの時代も世の中を反映する作品が話題になるものです。 今回紹介する映画「ジョーカー」は、病気を患っていて、身体の調子もよくない母親と暮らしている男が、いかにして、バットマンシリーズで有名な悪役ジョーカーへと生まれ変わったかを…

感想&解説。深作欣二監督「蒲田行進曲」

深作欣二監督といえば、仁義なき戦いシリーズや、バトルロワイヤルといったイメージが強いかと思いますが、当時の日本アカデミー賞などを総なめにした偉大なる作品として「蒲田行進曲」があります。 エンターテインメント性と、男の身勝手さ、女性がいかにふ…

感想&解説。深作欣二監督「火宅の人」

誰しもみんな煩悩にまみれて遊んでいたい、という欲求を抱えてしまうのではないでしょうか。 今回とりあげるのは深作欣二監督「火宅の人」です。 火宅とはどういう状況なのか。 小説家の男と、その周りの女性たちを描く傑作映画となっておりますので、見てな…

空っぽの人間がいる場所。是枝裕和監督「空気人形」

是枝監督といえば、「万引き家族」によって、法の外側でしか生きることのできない疑似的な家族のつながりを描き、「そして父になる」では、血のつながらない親子でも、本当の親子になれるのか、という現実を赤子の取り違え事件をもとに作り上げています。 そ…

世界は狂っていていい。ネタバレ感想。こうやって見た「天気の子」

新海誠監督は、「君の名は」で圧倒的な知名度と人気を得ました。 その新海監督による最新作「天気の子」は、物語的にかなり驚くことをやっています。 普段映画を見慣れない人もいると思いますが、本作品が、どんな特殊さがあるのか、シネマトブログ運営がど…

15分間の悲劇。感想。クライングフリーセックス

世の中には、いろいろな映画が存在するわけですが、「クライングフリーセックス」は、15分という短編映画ながら、映画館で上映までされた、というかなり異色の作品となっています。 15分という短い作品ではありますが、続編が制作される(ただし、本当に…

楽しみ方もある。感想。映画「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章」

漫画原作の実写映画化というのは数多くありますが、よくも悪くも、ファンの気持ちにこたえられないことのほうが多いのが、この手の映画の切ないところです。 荒木飛呂彦氏のジョジョシリーズは、他の追随を許さない独特の、ともすれば、その時代の面白さを取…

カッコよくない犯罪の真実。映画「全員悪人」

だいたいにおいて映画の中の犯罪行為というのは、美化されたりすることが多いものです。 または、脚色された中で殺人が行われ、ある意味で恐ろしく、美しいものとして描かれたりするものですが、「全員死刑」では、そういった真正面の犯罪映画とは異なった描…

浅野温子主演、映画「スローなブギにしてくれ」

藤田敏八監督といえば、小池一夫原作「修羅雪姫」の映画を撮影し、「ダイアモンドは傷つかない」を撮影した監督でもあります。 俳優としても活躍する監督ですが、角川映画のラインナップの中でも「スローなブギにしてくれ」について感想を述べてみたいと思い…

田中美佐子。山崎努。感想&解説。映画「ダイアモンドは傷つかない」

荒木飛呂彦の漫画「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンド傷つかない」と、関係があるのかといえば、別にそういう話はききませんが、少なくとも、そんなつながりで気になってしまった方も少なからずいるのではないでしょうか。 本作品は、女優の田中美佐子映画…

亡くなった家族の受け入れ方。映画「ラブリーボーン」

ラブリーボーンは、ハリーポッターシリーズの監督でおなじみピーター・ジャクソン監督による作品です。 14歳で殺された女の子が、現世と天国との間から家族や友人を見守るというファンタジーさと犯罪が入り混じった稀有な作品となっています。 残酷な話に…

不評?能年玲奈・のん主演「ホットロード」感想&解説

十代におけるバイブルとして語られる漫画「ホットロード」。 本作品を能年玲奈主演によって映画化したわけですが、色々と賛否両論がある作品となっております。 余分なところや、日本映画の悪いところがでていないわけではありませんが、この映画が伝えたい…

広瀬すずの演技力。映画版「四月は君の嘘」

広瀬すず主演による人気漫画「四月は君の嘘」の映画について、ごくごく簡単に魅力について語ってみたいと思います。 今回は、偏った感想になっておりますのでご注意いただければと思います。

人は人を裁けない。感想&解説 是枝裕和監督「3度目の殺人」

是枝裕和監督は、戸籍にのらない子供とネグレクトの親を描いた「誰も知らない」や、子供の取り違えから親子とはどういうものかを問うた「そして父になる」などが有名です。 特に、近年では「万引き家族」にてカンヌ国際映画祭でパルムドール賞を受賞するとい…

広瀬すず主演オススメ映画 チアダン 女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話

本作品は、2009年にアメリカのチアダンス選手権大会で優勝をした実際の話を基にして映画化したものとなっています。 物語として演出はあるものの、青春とはどうあるべきか、人間というのは熱中するものがあることでどのように変わっていけるのか、という…

原作との違いは? 映画版アイアムアヒーロー

花沢健吾原作漫画を大泉洋主演で制作された「アイアムアヒーロー」。 日本映画では珍しいお金をかけた本格ゾンビ映画として、その見どころを紹介していきたいと思います。

戦中の同姓愛に踏み込んだ意欲作 山田洋二監督「ちいさいおうち」

「ちいさなおうち」は、中島京子による直木賞受賞作品を、山田洋次監督によって映画化した豪華な作品となっています。 戦争中に、旦那の部下と恋に落ちてしまうという昼ドラのような展開を、女中であるタキという女性の自叙伝によって、半世紀近くたってから…

サブカル系男子必見 映画「モテキ」

漫画原作である本作品は、ドラマ化を経て、さらに映画化もされました。 映画「モテキ」では、原作のキャラクターのいいところを凝縮し、物語的にも、小道具や歌をうまくつかった、素晴らしいできとなっています。 今回は、映画「モテキ」における楽しみかた…

ネタバレ解説。コメディ傑作。面白さの理由は。カメラを止めるな!

「カメラを止めるな!」は、製作費300万程度というものすごい低予算でつくられている映画でありながら、数々の映画館で放映が行われているヒット映画です。 ゾンビ映画を撮影中に、本物のゾンビがまじっていたら、という劇中劇で行われるドタバタ作品を、…

ネタバレなし解説 面白い?つまらない? カメラを止めるな!

各所で話題沸騰の「カメラを止めるな!」ですが、あまりの面白さと、その脚本の巧妙さから、ネタバレをするのが惜しくなる作品となってしまっています。 どんな映画かわからないけど、自分と合うかどうかもわからない、といった方の為に、一般的にこういうも…

クリエイターは必見。職人とアーティストの狭間で。三谷幸喜「ラヂオの時間」

「ラヂオの時間」は、三谷幸喜監督による第一作目の映画作品となっており、そのあとに続く三谷幸喜映画をみるうえでも大いに参考になる作品となっています。 そんな「ラヂオの時間」について、簡単に解説&感想を述べてみたいと思います。

家を建てるときに、貴方は誰に相談しますか/三谷幸喜「みんなのいえ」

マイホーム。その言葉は、かつての日本にとって、いや、今にいたっても特別な響きであることは変わりないのではないでしょうか。 一生を賃貸住宅で過ごすという選択肢もありますが、建売ではなく、設計段階から関わったマイホームとなれば、感動もまた一押し…

園子温の描くエロの先/アンチポルノ

園子温監督といえば、「冷たい熱帯魚」や「恋の罪」といった実際の事件をもとにした映画を製作したり、「ヒミズ」や「希望の国」といった社会に沿った作品もつくるなど、幅広い活躍をしている人物です。 若い頃から、東京ガガガといったパフォーマンス集団を…

映画みたいな人生を送る。「バリー・シール」感想&解説

能力もあってお金もあって、将来性も約束されていて、愛すべき家族がいる。誰もが羨む人生が確定していたとしても、人というのはそのとおりに生きられないものです。 トム・クルーズ主演である「バリー・シール」は、そんな絵に描いたような人生を生きられる…

日本の異常気象は大丈夫か。映画「日本沈没」1973年版

日本は今、異常気象の真っ只中です。 異常気象も毎年続けば、それもまた正常といえる恐ろしさ。 突然ですが、人間のちっぽけさを知ることになると同時に、人間はどう生きるべきかを教えてくれる作品こそが、小松左京原作「日本沈没」です。 もしも、日本が沈…

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