シネマトブログ

映画の評論・感想を紹介するサークル「ブヴァールとペキュシェ」によるブログです。不定期ですが必ず20:00に更新します

2020年公開配信映画を振り返り。シネマト記事特集

年末帰省2007

2020年は、コロナに始まりコロナに終わるとあいっても過言ではない大変な一年となりました。

一定空間に長時間いなければならないという映画の性質上、どうしても、映画館で映画をみることについてハードルが高くなってしまった一年ではありますが、配信サービスが一気に広がった年でもありました。

 

さて。

2020年も、シネマトブログで公開した映画の中から、簡単に振り返ってみたいと思います。

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マリッジストーリー

2020年公開ではなく、2019年12月に配信された映画ではありますが、12月に公開されたものですので、大目にみていただければと思います。

 

マリッジストーリーは、アダム・ドライバースカーレット・ヨハンソンローラ・ダーンといったそうそうたる面々による、netflex資本の映画となっています。

 

マリッジストーリーというタイトルですが、結婚ではなく、離婚の物語となっています。

アメリカは訴訟大国だ、なんていうことはよくきく話ではあるものの、実際の離婚訴訟というのがどのようなものなのか、その中でボロボロになっていきながらも、後に引くことができなくなっていく二人をみることになる映画となっています。

決して不幸なだけではないエンディングであるのと同時に、これでもかと行われるえげつないやり取りと、男女の気持ちのすれ違いがよくわかる物語となっています。

結婚していても、していなくても、必見の映画といえるでしょう。

 

cinematoblog.hatenablog.com

 

二人のローマ教皇

これまたNetflex資本の、12月配信映画となっています。

 

羊たちの沈黙」のレクター博士でお馴染みアンソニー・ホプキンズが主演の、ローマ教皇が決まる瞬間を描いた作品となっています。

 

コンクラーベというローマ教皇を決めるための儀式を知ることができる楽しさであるとか、ローマ教皇という最大級にえらい人になった場合であっても、誰かに赦してもらいたいと思っているし、神の存在に対して懐疑的になってしまったりもする、ということを描いています。

 

神がいるかどうかはわかりませんが、本作品をみることで、神というものの存在について考えることができると思いますので、不安や罪悪感などで心を抑圧してしまっている人は、ぜひご覧いただきたいと思います。

 

cinematoblog.hatenablog.com

 

ザ・ファイブ・ブラッズ

これまたNetflex資本です。


「ドゥ・ザ・ライトシング」や「マルコムX」などでお馴染みのスパイク・リー監督の最新作がネットフリックスの配信でみれるというのですから、見ないわけにはいきません。

 

「兄弟は死なない。ただ増えるだけ」

黒人からみたヴェトナム戦争を描いた作品となっており、主人公たちが、かつて埋めておいた金塊と、自分たちを精神的に導いてくれたブラッズ(兄弟)の遺体を探しに行く、という物語となっています。

 

戦争によってあらゆる人たちが傷つき、それは、現代も続いていることを描いています。決して終わることなく、地雷で実際に死傷してしまう人もいれば、その影響に悩まされている人たちもいる。

 

金塊がお宝ではなく、様々な負債を表すという意味でも、道具の使い方がうまい作品となっています。

 

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ヒュービーのハロウィン

新作映画はNetflexばかり紹介してしまっているように思えてきますが、どんどん紹介していきます。

 

町であらゆる人からバカにされている男、ヒュービー。アダム・サンドラー演じる主人公は、誰にでも優しい男です。

 

ですが、子供たちにはいじられ、明らかに大けがをしそうな物を投げられたりしながら、彼は絶妙な身体能力で避けていきます。

これは完全なコメディなので、コメディということを念頭におかないと、あきらかにやりすぎな映画に見えてしまうところではあります。

 

ですが、いじめられている人間が、ユーモアと親切で返す、というやったらやり返すではなく、人間としてのありようも描かれている作品となっています。

魔女裁判が行われたセイラムという町で行われる謎の誘拐事件は、ヒュービーという人間を通して、魔女の側が裁判を人間に対して行っている、とみることもできる興味深い作品となっているのも特徴です。

 

cinematoblog.hatenablog.com

 

 鬼滅の刃 無限列車編

圧倒的な集客力によって、日本映画史上の歴史にその名を刻んだ作品となりました。

アニメシリーズから続く映画として、無限列車編の主人公たちの活躍が描かれます。

 

原作をそのままではなく編集し、映画として完成させてあり、映画ならではの魅力を楽しむこともできる作品となっています。

数多くの人がご覧になったと思いますので、重ねて言うことはありませんが、炭治郎の物語というよりは、炎柱である煉獄杏寿郎という男の物語になっているのも、面白い点です。

心を燃やして見ていただきたいと思います。

 

 

 

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ゴブリンスレイヤー GOBLIN’S CROWN

ゴブリン退治のスペシャリストであるゴブリンスレイヤーの物語。

 

どちらかというと、さる令嬢の娘が、挫折し、再び立ち上がるのをゴブリンスレイヤーたちが助ける話となっています。

 

だいたいが最弱のモンスターとして登場するゴブリン。


そんなゴブリンを、非常に醜悪且つ、やっかいな敵としてこれでもかと描くのがゴブリンスレイヤーの面白い点となっており、その泥臭い戦いも魅力となっています。

一応、映画公開もされた作品ということもあって、ちまちました戦いがあまりなかったりしますが、冒険者たちのよくある失敗をみせるという点も、他の作品には見られない面白さだと思います。

 

TRPGから強い影響を受けた作品であるため、キャラクター名が存在しない、というのも面白い取り組みとなっています。

 

cinematoblog.hatenablog.com

 

 駆け足に2020年に公開・配信された映画を紹介しましたが、いかがだったでしょうか。

 

新型コロナウイルスの影響もあり、どうしても、配信系に頼ってしまったところではありますが、来年は再び映画館で映画が見れるようになってほしいと思います。

 

また、「鬼滅の刃 無限列車編」のように、話題になる作品が増えれば増えるほど、映画への関心を持つ人が増えますし、制作する側の予算も増えていいものがでてきやすい環境にもなるでしょうから、皆さんもぜひ映画をたくさんみていただき、微力ながらでも、シネマトブログが役立てばと思っております。

以上、2020年公開配信映画を振り返り。シネマト記事特集でした!!

 

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