シネマトブログ

映画の評論・感想を紹介するサークル「ブヴァールとペキュシェ」によるブログです。不定期ですが必ず20:00に更新します

洋画

GAFAの勢いは止まらない。グーグルに入りたい人は必見 映画「インターンシップ」

もはや、グーグルという企業を知らない人はほとんどいないのではないでしょうか。 検索エンジンから始まった会社は、いまや世界中で使われ、我々にとっては必要不可欠な存在になっています。 インフラといっても過言ではないグーグルという会社についての紹…

強さとは何か。ポール・バーホーベン監督「エルELLE」

ポール・バーホーベン監督といえば、「氷の微笑」によってとんでもない悪女を見せ、もちろん、「ロボコップ」をつくったことでも知られる巨匠のひとりです。 ロボコップ (字幕版) 発売日: 2014/07/09 メディア: Prime Video この商品を含むブログを見る そん…

コメディは世相を示す。「グリーンブック」感想&解説

アカデミー賞3部門受賞した映画「グリーンブック」。 ロードオブザリングでお馴染みアラゴルン役を演じたヴィゴ・モーテンセンと、「ムーンライト」でも助演男優賞をとったマーシャラ・アリが出演するデコボココンビの差別やそれに対する姿勢をみせたロード…

じじぃ活躍映画。老人VSゾンビはいい勝負。映画「ロンドンゾンビ紀行」

ゾンビ映画は数多くありますが、その大半は、謎のゾンビウイルスが蔓延することで人々が戦いゾンビになりながらも、希望を胸に生きていく。 ジョージ・A・ロメロ監督の偉大さをひも解くまでもなく、ゾンビというのは物語におけるモチーフとして非常に面白い…

深い悲しみを癒すためには。感想&解説。デイミアン・チャゼル監督「ファースト・マン」

人類初の月到着を達成した人物こそが、ニール・アームストロングです。 彼はNASAの中でももっとも冷静と言われた人物であり、その内面がわからない人物でもあることから、彼を題材にした作品は困難とされておりました。 それでなくとも、はじめて月に降り立…

笑えるのに、笑えない。映画「帰ってきたヒトラー」感想&解説

アドルフ・ヒトラーという人物は、物語の中でいまだに悪役として強い存在感をもって使われる人物です。 政治手腕や、演説の巧みさ。 後世への影響力含めてタブー視される人物でもありますが、このドイツ映画でヒトラーを現代に復活させ、しかも、それをドキ…

子供は天使のままではいられない。リメイク前に。映画「ペット・セメタリー」

映画「ペット・セメタリー」は、巨匠スティーブン・キングが発表したホラー小説が原作です。 ペット・セマタリー(劇中ではスペルミスとして表記されています)という看板の掲げられたペット霊園の奥でペットの遺体を埋めると、それが戻ってくる、という話に…

子供が大人になるということ。感想&解説 映画「オーバーボード」

自分の今いる状況というのが実は夢のようなもので、本当の自分はまったく別のどこかにいる、と考えてしまったことはないでしょうか。 「オーバーボード」は、けた違いの大富豪の息子が、記憶喪失になって、シングルマザーの貧乏家族の父親だと思わされてしま…

大きすぎる夢は人を惹きつける。映画「ザ・ウォーク」

ロバート・ゼメキス監督による映画「ザ・ウォーク」は、今は無きワールドトレードセンターの二つのビルの間にワイヤーを通し、その上を命綱なしで歩いた実際の人物の話となっています。 たんに、綱渡りをするだけの映画と思ってしまうかもしれませんが、そこ…

おっさんのゲーム魂は傷つかない。映画「ピクセル」

「ホーム・アローン」で有名な監督、クリス・コロンバス監督によるビデオゲーム全盛の時代を生きた人間の、ブロマンス映画的であり、トラウマ克服映画でもある本作品について、どのような点を強く見ていくといいのかを解説してみたいと思います。 オタクは、…

男って馬鹿ね。キューブリック監督/博士の異常な愛情

スタンリー・キューブリック監督の代表作のひとつ「博士の異常な愛情。または私は如何にして心配するのをやめて水爆を愛するようになったか」について、ブラックユーモアたっぷりな本作品の楽しみ方について、語ってみたいと思います。 人は、本当に異常なと…

クイーンと出会おう! 映画「ボヘミアンラプソディ」

クイーンといえば、伝説的なイギリスのロックバンドです。 とはいえ、ボーカルであるフレディ・マーキュリーが死去してから長い年月がたち、名前だけは知っているけれど、あまり詳しくは知らない、といった人たちが多くなってきていたのではないでしょうか。…

アカデミー賞脚本賞。感想&解説 映画「ゲット・アウト」

差別というのはよくないことです。ただ、歴史と言うのは残酷なもので、差別が行われてきた事実はありましたし、それを利用する人たちも多く存在していました。 その歴史の中で、移民国家であるもののアメリカは白人が支配する国であったという歴史的事実はあ…

妄想の成れの果て マーティン・スコセッシ映画「キング・オブ・コメディ」

マーティン・スコセッシ監督とロバート・デニーロといえば「タクシードライバー」が有名すぎるところです。 映画史に残る作品であり、数多くの人たちに影響を与えた映画ですが、1976年につくられた「タクシードライバー」よりも、ある意味はるかに危険な…

大脱出!スマッシュなアニキ達。スタローン&シュワちゃん夢のW共演「大脱出」感想

かつて、アメリカン・ニューシネマ(またはニューアメリカンシネマ)が、シルベスター・スタローン主演「ロッキー」によって終わりを告げ、やがて、筋肉スターたちのアクション映画が台頭してくるようになっていきました。 映画の歴史の中において、いまだに…

怪盗グルーのミニオン危機一髪 感想

「怪盗グルーのミニオン危機一髪」は、怪盗グルーシリーズの第二作目となっております。 ミニオンたちの可愛さや楽しさはそのままになった本作品は、恋や愛といった部分を前面に押し出してつくられていますので、簡単に解説してみたいと思います。

戦場は男の世界/ローン・サバイバー

戦争は常に悲劇を生むものですが、その中で戦っている人たちがいることもまた事実です。 マーク・ウォールバーグ主演「ローン・サバイバー」は、アフガニスタン紛争におけるアメリカのタリバン政権への軍事行動であるレッド・ウィング作戦を取り扱った作品と…

ブラック企業でも人間性を取り戻せ/サウルの息子  

サウルの息子は、第二次世界大戦下のアウシュビッツ=ビルケナウ強制収容所を舞台にした物語です。 ユダヤ人の虐殺を取り扱った映画は数多くありますが、「サウルの息子」は、今までの作品と一線を画する作品となっています。 その違いを含めて、最後に主人…

自分探しのやりかた。感想解説。スカーレット・ヨハンソン主演「私がクマにキレた理由

自分自身というのは案外よくわからないものです。 また、他人から指摘されてはじめてわかったりすることもあり、自分が本当にやりたいこと、というのは案外わからないものだったりします。 さて、「私がクマにキレた理由」は、スカーレット・ヨハンソンが主…

なぜ心に疑いを持つのか。国村隼主演「哭声/コクソン」解説&感想

人間とは何を信じて生きればいいのか。 自分が見えるものは本当に正しいものなのか。 「哭声/コクソン」は、人間の弱さを浮き彫りにした衝撃作です。 本作品は、宗教的な観念も含めて考えなければ、よくわからないパニックホラーものになってしまいかねない…

身勝手な男は暴力に支配される。サム・ペキンパー「わらの犬」解説  

サム・ペキンパー監督といえば、「ワイルドバンチ」によってそれまでの西部劇を一変させた監督であり、バイオレンス描写については一線を画する監督です。 西部劇で有名な監督ではありますが、今回紹介するのは、ダスティン・ホフマン主演「わらの犬」を紹介…

日本人は見るべき映画。感想&解説「犬ヶ島」ウェス・アンダーソン

ウェス・アンダーソン監督といえば、天才少年と学校の校長との恋の鞘当てが行われる「天才マックスの世界」や、アカデミー賞にノミネート・受賞するなどした「グランド・ブタペスト・ホテル」で有名です。 ウェス・アンダーソン監督は以前にもストップモーシ…

完全犯罪はうまくいかない。感想解説/完全犯罪クラブ

社会という中でいきている以上、犯罪を避けるというのは当然の発想です。 ですが、時として人は、環境や可能性が整ったとき、その誘惑に抗えなかったりすることも往々にあるのではないでしょうか。 レオポルドとローブによる事件を題材に、過去数度の映画化…

身勝手な親たち。ネタバレあり。映画「ラブレス」アンドレイ・ズビャギンツェフ

冷め切った夫婦関係。 お互いに恋人がいて、それを隠すこともないまま離婚協議をすすめ、高級マンションを売り払おうと算段をつける。 二人がそれぞれの生活をすすめていこうとしている中、一人息子の行く先だけが決まっていない。 なんと恐ろしい状況でしょ…

トロッコ問題。アメリカンスナイパー感想&解説 クリント・イーストウッド

クリント・イーストウッド監督といえば、80歳を越えてなお映画を製作し続ける紛れもなくA級の映画監督です。 アメリカの魂は移民であろうと継承できるという思いを描いた傑作「グラン・トリノ」や、孤独だった女性とトレーナーがボクシングを通じて生きる…

むかわ竜で盛り上がったら、この映画/ジュラシック・パーク

日本で最大の全身骨格恐竜であるとされている通称むかわ竜。 歴史的発見の後押しもあって、恐竜に対する興味がじわじわと盛り上がっている人も多いのではないでしょうか。 太古のロマンである恐竜。 そんな恐竜へのロマンが現実化した、歴史的な作品である「…

お前のミルクシェイキを飲みつくす!感想&解説/ゼアウィルビーブラッド

ポール・トーマス・アンダーソン監督(以下PTA監督)といえば、映画界の中でも才能に溢れた人物として、有名な人物です。 アメリカのポルノ業界の隆盛と、その中で翻弄される主人公を描いた「ブギーナイツ」を監督したことで一躍有名になり、トム・クルー…

人間は変わることができる。黒人差別/大統領の執事の涙

人間の価値観は変化していきます。 かつては良しとされていたものも、時代を経るにつれて悪いものにかわっていったりするものです。また、その逆もあります。 人類の歴史の中でも、奴隷文化や差別の歴史というものは今の我々にとってすれば、常識外のことで…

ネタバレ解説。人は見かけじゃない/スリービルボード

3枚の看板を田舎の道沿いに立てる。そこから波及する影響をもとに、人々の心のありようが浮き彫りにされる「スリービルボード」。 わかりやすいアクションがあるわけでも、心が熱くなるような恋愛劇があるわけでもない本作品ですが、看板に表裏があるように…

ファミリーでも安心映画。紳士なクマが大活躍/パディントン

くまのパディントンといえば、全世界でも販売されている有名な児童文学の一つです。 子供の頃に読まないまでも見かけたことがある人も多いのではないでしょうか。 クマのパディントン 作者: マイケルボンド,R.W.アリー,Michael Bond,R.W. Alley,木坂涼 出版…

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