シネマトブログ

映画の評論・感想を紹介するサークル「ブヴァールとペキュシェ」によるブログです。不定期ですが必ず20:00に更新します

正義はいったいどこにある。/日本で一番悪い奴ら

日本で一番悪い奴ら Blu-rayスタンダード・エディション

 
「凶悪」でリリー・フランキーピエール瀧の二人を、ものすごく恐ろしいおじさんとして演出した白石和彌監督。

白石監督のその次の作品にあたるのが「日本で一番悪い奴ら」です。


古きよき日本映画の生臭さをただよわせながら、暴力を時に恐ろしく、時にユーモラスに描くその作品は、好き嫌いがわかれるところかもしれません。


今回紹介する「日本で一番悪い奴ら」は、北海道警察による組織的犯罪について指摘した、ここ最近では非常にめずらしい作品となっていますので、その魅力も含めて考えてみたいと思います。

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子供の幸せは誰が決めるのか/ゴーン・ベイビー・ゴーン

ゴーン・ベイビー・ゴーン [DVD]

 


ベン・アフレックといえば、「ゴーン・ガール」で冴えない旦那を演じる俳優を一方で、「グッド・ウィルハンティング」では共同脚本、「ザ・タウン」や、要人救出のために、偽の映画をつくるといって乗り込む「アルゴ」では監督もこなす多才な人物です。


そんなベン・アフレックが初監督をしたのが「ゴーン・ベイビー・ゴーン」であり、弟であるケーシー・アフレックを主演させ、且つ、モーガン・フリーマンエド・ハリスといった有名俳優を起用した大変豪華な作品となっています。

ただし、数々の賞を受賞した本作品でありながら、日本では劇場公開されなかった作品でもあります。

 

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地元に居づらい人はよくわかる。解説。マンチェスター・バイ・ザ・シー

マンチェスター・バイ・ザ・シー (字幕版)

 

マンチェスター・バイ・ザ・シー」は、アカデミー賞オリジナル脚本賞を受賞、そして、主演のケーシー・アフレックがアカデミー賞主演男優賞を受賞した作品であり、それ以外にも数々の賞にノミネート・受賞した良作となっています。


そんな、「マンチェスター・バイ・ザ・シー」ですが、過去に辛い思いをした男が再び地元に戻り、兄の子供と共に過ごすことで少しずつかわっていく姿を描いたと紹介される作品であり、人間の苦悩が描かれた作品でもあります。


たしかにいい映画ですが、なぜそこまで評価が高いのか。

より映画のよさを理解しやすくするために、補助線をひきながら、本作品の魅力について語ってみたいと思います。

 

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騙されるより、騙されたい。マッチスティック・メン

マッチスティック・メン (字幕版)

 

騙されるということは不幸なことなのでしょうか。

多くの場合、騙されることはいいことではなく、残念な出来事であることは間違いありませんが、時には騙されたほうがいいことだってあったりします。


リドリー・スコット監督が描く、詐欺師を主人公にした映画「マッチスティックメン」について、その魅力を語ってみたいと思います。

 

強迫神経症の男


主人公を演じるのはいわずと知れたニコラス・ケイジです。


特徴的な顔立ちと、演技力の高さは「マッチスティック・メン」の中でも如何なく発揮されています。

主人公であるロイは、自らを詐欺のアーティストと呼ぶほど、詐欺師としての自分にプライドを持って生きています。

完璧な仕事ぶりで、人をだまして大金をせしめることで、彼は、ものすごい豪邸に一人で住むことができています。

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会社か、法令順守か。リドリー・スコット監督「エイリアン」  

 

エイリアン/ディレクターズ・カット (字幕版)


言わずとしれた、SFホラーの古典であり、「エイリアン」という名前を聞けば、誰しもが、だいたいどういう映画かわかってしまう有名作品でもあります。


ただし、エイリアンシリーズも後半になるに従ってその影響力を徐々に失っていき、ついには「エイリアンVSプレデター」といった、お世辞にも「エイリアン」としての、ビックネームの威厳が失われつつあったのは、事実といえるでしょう。

当時、なぜか、「フレディVSジェイソン」あたりにはじまって、他作品との対決ものがでてきたりする不思議な時代だったりしました。

 

 

それでも、「エイリアンVSプレデター」は3まで公開され、かなり色物として扱われてしまっていましたが、リドリー・スコット監督が再びメガホンをとり、エイリアンシリーズということを伏せて作られたのが「プロメテウス」でした。

 

プロメテウス (字幕版)
 

 

いずれにしても、「エイリアン」のはじまりである一作目がどのような作品だったのか。どんな魅力があったのかを、振り返ってみたいと思います。

 

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女性の戦い方。アトミック・ブロンド

【映画パンフレット】 アトミック・ブロンド 

 

映画にでてくる女性のアクションスターというのは、だいたいが細腕です。

トゥームレイダー」や「ミスター&ミセススミス」などで、アクションもバリバリこなしていたアンジョリーナ・ジョリーや、バイオハザードシリーズでお馴染み、ミラ・ジョヴォヴィッチなどもおりますが、見た目でいえば、華奢な女性です。

  

cinematoblog.hatenablog.com

 

さて、「アトミック・ブロンド」では、女性がいかにして屈強な男達を倒していくか、というのを、非常にストイックに考えられた作品となっています。


賛否両論あるところではありますが、感想を述べてみたいと思います。

 

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人生の選択ミス。17歳に戻れるならどうする/セブンティーンアゲイン

セブンティーン・アゲイン [Blu-ray]

 
人生の中で、誰しも一度は「あのとき、こっちを選択していれば今頃は」と悔しく思ったことがあるのではないでしょうか。

一度選択してしまった事柄を帰ることはできませんが、もしも、やり直すことができれば違った人生を歩んでいただろうなと考えてしまうのもまた人間の性です。


そんな、誰の心にも潜んでいる願望に対して、コメディタッチでみせてくれる映画が「セブンティーンアゲイン」です。

 

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