シネマトブログ

映画の評論・感想を紹介するサークル「ブヴァールとペキュシェ」によるブログです。不定期ですが必ず20:00に更新します

金曜ロードショー。感想&解説。映画「ホームアローン3」

ホームアローンといえば、クリスマス映画の代名詞といっても過言ではないのではないでしょうか。 金曜ロードショーでは、声優も変わったりしつつですが、そもそも、ホームアローン3については、1と2を見る必要があるのか、ということも含めて解説&感想を…

ストーカー映画の先駆け「恐怖のメロディ」感想

クリント・イーストウッドといえば、「ダーティハリー」シリーズの俳優として記憶している人が多いと思いますが、毎年のように映画をつくっている、非常に才能あふれる人物でもあります。 多作なイーストウッド監督の記念すべき第一作品目が「恐怖のメロディ…

関係性があって人は人になる。「仕立て屋の恋」

今回は、フランス映画である「仕立て屋の恋」について語ってみたいと思います。 近所の人から嫌われている仕立て屋の男イール。 彼の趣味は、向かいのビルに住んでいる女性アリスの姿を盗み見ること。 これだけ聞くと、ああ犯罪者の映画なのね、と思ってしま…

キッチュ路線に逆戻り? 「ダークナイト ライジング」

傑作と名高いダークナイト。 また、ダークナイトほどではないにしても、神話的な物語としてバットマンの誕生と苦悩を描いた物語として評価の高い「バットマン ビギンズ」。 そして、クリストファー・ノーラン監督によるバットマンシリーズ3部作の最終作にあ…

リメイクを見る前にオリジナルを。「最高の人生の過ごし方」

日本版としてリメイクが公開された「最高の人生の過ごし方」ですが、2007年に公開された本作について、どのような話なのかということを解説してみたいと思います。 モーガン・フリーマンはアカデミー賞の助演を受賞し、ジャック・ニコルソンに至っては主…

「ジョーカー」とは違うジョーカー。「バットマン ダークナイト」

バットマンシリーズは何度かつくられておりますが、傑作と名高い作品といえば、クリストファー・ノーラン監督「バットマン ダークナイト」をはずすことはできないでしょう。 ジョーカーは作中の中でも、バットマン最大の敵でありライバルのような存在となっ…

ジョーカー予習。ヒーロー誕生秘話。感想&解説 「バットマンビギンズ」

映画「ジョーカー」が人気という中で、「バットマンシリーズ」見たことない方々を対象に、クリストファー・ノーラン監督によるバットマン3部作について解説してみたいと思います。 映画「ジョーカー」そのものは、バットマンというヒーローが不在の世界で、…

ネタバレ多少あり。感想&解説「ジョーカー」

映画というのはいつの時代も世の中を反映する作品が話題になるものです。 今回紹介する映画「ジョーカー」は、病気を患っていて、身体の調子もよくない母親と暮らしている男が、いかにして、バットマンシリーズで有名な悪役ジョーカーへと生まれ変わったかを…

感想&解説。深作欣二監督「蒲田行進曲」

深作欣二監督といえば、仁義なき戦いシリーズや、バトルロワイヤルといったイメージが強いかと思いますが、当時の日本アカデミー賞などを総なめにした偉大なる作品として「蒲田行進曲」があります。 エンターテインメント性と、男の身勝手さ、女性がいかにふ…

感想&解説。深作欣二監督「火宅の人」

誰しもみんな煩悩にまみれて遊んでいたい、という欲求を抱えてしまうのではないでしょうか。 今回とりあげるのは深作欣二監督「火宅の人」です。 火宅とはどういう状況なのか。 小説家の男と、その周りの女性たちを描く傑作映画となっておりますので、見てな…

良作映画を紹介。ある女性作家の罪と罰

面白い作品ではあるものの、宣伝が悪いのか、なんとなくイメージで敬遠されてしまうのかはわかりませんが、世の中には、思ったほどみられていない良作映画というものはあるものです。 今回の記事で紹介するのは「ある女流作家の罪と罰」です。 罪と罰という…

生き残ることができるのか。映画「生きてこそ」

過酷な状況の中で生き抜くということを取り扱った映画というのは枚挙にいとまがありませんが、映画「生きてこそ」では、実際にあった飛行機事故に基づいて作られた過酷な現実を描いた作品となっています。 遺書を書いた人間は全員死んでしまった、というその…

記憶にもてあそばれた男の悲劇。映画「手紙は憶えている」

記憶にまつわる映画というのは数多くありますが、本作品は、認知症の老人が主人公という珍しいものになっています。 その中でも、友人と協力して、認知症でたびたび自分がどこにいるかもわからなくなる主人公が、ナチの残党を見つけ出そうとする本作品は特に…

ネタバレ前にみる映画。感想&解説「バービー」

「バービー」は、人形のバービーもでてきますが、タイトルとは全然違う物語です。 ネタバレをしてしまうと、先入観をもって見ることになってしまいます。 もし、まだご覧になっていないのであれば、ぜひ視聴後に本記事をご覧いただきたいと思います。予告編…

類似映画も紹介。殺人者の記憶法。新しい記憶も。

アルツハイマーににして、元連続殺人鬼という経歴をもつ主人公が、愛する娘のために、若い連続殺人鬼と対決する「殺人者の記憶法」。 この一文だけでも、設定に驚いてしまうところだと思いますが、特殊な設定をいかしながら描かれる本作品について、類似する…

空っぽの人間がいる場所。是枝裕和監督「空気人形」

是枝監督といえば、「万引き家族」によって、法の外側でしか生きることのできない疑似的な家族のつながりを描き、「そして父になる」では、血のつながらない親子でも、本当の親子になれるのか、という現実を赤子の取り違え事件をもとに作り上げています。 そ…

世界は狂っていていい。ネタバレ感想。こうやって見た「天気の子」

新海誠監督は、「君の名は」で圧倒的な知名度と人気を得ました。 その新海監督による最新作「天気の子」は、物語的にかなり驚くことをやっています。 普段映画を見慣れない人もいると思いますが、本作品が、どんな特殊さがあるのか、シネマトブログ運営がど…

男子に辛く。男はバカな生き物。青い体験

青春というのは人それぞれですが、誰しもが最近の日本映画のように、イケメンと美女と学校生活、という青春ではないでしょう。 「青い体験」は、主人公は中学生くらいの男の子になっています。 母親が死んだのと同時にやってきた、美人な家政婦さんによって…

感想。ロックンロールなオペラ座の怪人。ブライアン・デ・パルマ「ファントムオブパラダイス」

ブライアン・デ・パルマといえば、職人気質な映画作家として「アンタッチャブル」といったマフィア映画から、ホラー映画の傑作「キャリー」。ボディダブル、殺しのドレス、ともう、枚挙にいとまがないほどの名作を作り出してきた映画監督です。 とはいえ、こ…

オタクは環境を選ばない。ブリグズリーベア

いわゆる監禁ものの映画というのは、重たい雰囲気のものが多いです。監禁によって生まれたトラウマをどう解消していくべきか、と悩んでみたり、脱出そのものに重きを置いたり、はたまた、犯人とのストックホルム症候群を考えるものもあります。 「ブリグズリ…

15分間の悲劇。感想。クライングフリーセックス

世の中には、いろいろな映画が存在するわけですが、「クライングフリーセックス」は、15分という短編映画ながら、映画館で上映までされた、というかなり異色の作品となっています。 15分という短い作品ではありますが、続編が制作される(ただし、本当に…

死は孤独なのか。幸せのひとりぼっち

スウェーデンの映画の中で、歴代3位の売り上げになったという「幸せの独りぼっち」。 59歳にして妻に先立たれ、会社をクビになったおじいさんが自殺をしようとするものの、なかなかうまくいかないというコメディタッチであり、人間がどう生きるべきかを考…

重ねたSFを読み解け。感想&解説 映画「ミッション:8ミニッツ」

いわゆるループものとされる作品は、映画表現のみならず、数多くの作品で使われるモチーフです。 代表的なものでいえば、ビル・マーレイが主演する「恋はデジャ・ブ」なんかは、嫌みな主人公が気が遠くなるほど同じ1日を繰り返すことによって、やがて、人間…

楽しみ方もある。感想。映画「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章」

漫画原作の実写映画化というのは数多くありますが、よくも悪くも、ファンの気持ちにこたえられないことのほうが多いのが、この手の映画の切ないところです。 荒木飛呂彦氏のジョジョシリーズは、他の追随を許さない独特の、ともすれば、その時代の面白さを取…

オススメアクション映画。ジジィの戦いは終わらない「RED」

第一線を退いた人たちが活躍する映画というのは、ある意味の爽快さ痛快さがあり、見ていて楽しいところです。 「RED」は、引退した危険人物の略称であり、元CIAが引退していたにも関わらず、結局、戦いまくるというアクション映画が「RED」となっています。 …

グレンラガンと比較。感想&批評「プロメア」

アニメ制作会社トリガーといえば、あのガイナックスから独立し、リトルウィッチアカデミアや、キルラキルで有名です。 名作アニメの一つである「天元突破グレンラガン」を制作した今石洋之監督と、中島かずきのコンビがつくる劇場版オリジナルアニメとなれば…

おススメ関連映画を紹介。感想批評 映画「トランスワールド」

クリント・イーストウッドの息子であるスコット・イーストウッドの初主演作品である「トランスワールド」。 物語の大半を森の中の小屋(キャビン)で撮影されており、どちらかというと、舞台劇のような雰囲気すらする映画となっています。 森の中で出会った…

ダメ男、立ち上がる。感想「アイアンマン」

「アイアンマン」は、「マーベル・シネマティック・ユニバース」と呼ばれる、マーベル・コミックにでてくるヒーローたちを一つの世界の中で登場させるシリーズの第一作目となっています。 MCUと呼ばれる世界観を楽しむために、絶対に見なければいけないも…

幼児期の虐待の恐ろしさ。映画「ジェニーの記憶」

子供への虐待について取り沙汰されることが多くなってきた昨今ですが、この手の問題は、はるか昔からあったはずです。 そんな恐ろしい事実が明るみになってきた背景には、時代の流れや発言しやすい社会が生まれてきたという状況が存在します。 日本では劇場…

カッコよくない犯罪の真実。映画「全員悪人」

だいたいにおいて映画の中の犯罪行為というのは、美化されたりすることが多いものです。 または、脚色された中で殺人が行われ、ある意味で恐ろしく、美しいものとして描かれたりするものですが、「全員死刑」では、そういった真正面の犯罪映画とは異なった描…

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