真木よう子が主演した「さよなら渓谷」。 日本アカデミー賞主演女優賞にも輝いた本作品は、日本映画らしいある意味で暗くて重たい話になっています。 人生に過ちは発生するものです。それを、なんてことのないものととらえるのか、一生抱え込まなければなら…
アカデミー賞作品賞を、非英語作品ではじめて受賞した作品「パラサイト 半地下の家族」。 監督であるポン・ジュノは、「グエムル 漢江の怪物」で怪物相手に戦う家族を描き、「母なる証明」では、知的障害を持つ息子を守る母親を描いた、韓国を代表する人物の…
スパイク・リー監督といえば、「ドゥ・ザ・ライトシング」や「マルコムX」でお馴染みの監督ですが、ネットフリックス資本でつくられた作品「ザ・ファイブ・ブラッズ」について、感想を述べてみたいと思います。 ネタバレありで感想を書きますので、気になる…
ロバート・ゼメキス監督といえば、言わずと知れた「バックトゥザフューチャー」で知られる監督です。 それ以外にも「フォレストガンプ/一期一会」や「キャストアウェイ」など、数々の名作を残しており、名前を聞いたことのある人も多いのではないでしょうか。…
本日紹介する作品は、下手なホラー映画よりも数段恐ろしい映画になっています。 それでなくとも、最近は衛生関係に対しての意識が強くなっている昨今ですから、そんな時期に「震える舌」を見ることはオススメしません。 しませんが、こういう映画もあるとい…
相変わらずの出版不況の世の中において、ジャンプ漫画で大ヒットとともに原作が大団円を迎えた稀有な漫画「鬼滅の刃」。 てっきり、いつまでも引きのばしてしまうドラゴンボール現象が起きるかと思っておりましたが、もっとも熱いタイミングで物語が終えると…
京都アニメーション制作アニメ「氷菓」についての感想となります。 米澤穂信の描く原作そのものが面白いのもあるのですが、今回は、アニメーションとなった「氷菓」が、より面白く演出されている点について、語ってみたいと思います。
京都アニメーションといえば、「涼宮ハルヒの憂鬱」や「けいおん!」を手掛け、圧倒的な作画の力をもってして、アニメ界隈ではその名前を知らない人のいないアニメーション制作会社です。 オリジナル作品として「MUNTO」がありましたが、残念ながらあまり知…
日本アカデミー賞もとった「翔んで埼玉」ですが、この作品は、「パタリロ!」で有名な、魔夜峰央によるギャグマンガとして、1982年から連載された作品を映画化しています。 なぜ、今「翔んで埼玉」なのか、という点は気になります。 その決定的な事柄は…
ウイルスによる影響は多大になってきている昨今。 ウイルスが関係する映画作品というのも数多くあり、どのような騒動になっていくのか、その最悪のシナリオがわかる、という点で、今見ると違った見方ができる作品がありますので、注目の一作を紹介していきた…
キアヌ・リーブスといえば、映画「マトリックス」で有名になった俳優ですが、そのキアヌ・リーブスが、ちぎっては投げちぎっては投げして、敵を泥臭く倒すアクション映画こそが「ジョン・ウィック」となります。 本作品のストーリーもざっくり解説しますが、…
ゾンビものの映画は数多くありますが、今回紹介する「ゾンビランド」は、誰でも楽しめるゾンビものとなっております。 一応、年齢制限はかかっていますが、暴力表現についてはほとんどありませんし、冒頭だけゾンビが人の肉を食べていますが、それを薄目でみ…
誰しもがスマートフォンをつかって電話やネットをやりとりするようになった現代においても、貧富の差というのは発生しているものです。 「ピザ!」は、タイトルで損をしているのですが、ピザの話というよりは、スラム街の純真な兄弟が、食べたことないピザと…
無人島で生活する、というのは、考える分には面白いですが、実際にそんな立場になってしまったら、どうすればいいのか。 この作品は、たんなる無人島漂流記というだけではなく、人間が生きるのに必要なものは何か、ということも描かれた作品となっています。…
任天堂が誇るスーパーマリオといえば、世界で知らない人はいないんじゃないかというぐらいのビックタイトルです。 8ビットのひげのおじさんが、今も現役で活躍するゲーム業界でありますが、この映画が映画化されていた、ということについては、意外と語られ…
ネットフリックス資本・配信による良質な映画がでてきている昨今ですが、アカデミー賞ノミネートもされた本作品について、どんな作品なのかを含めて解説&感想を述べてみたいと思います。 本作品をまだ見ていない人で、見れる環境にある人については、「宗教…
「ジュマンジ」といえば、ロビン・ウィリアムズ主演による傑作映画です。 謎のボードゲーム「ジュマンジ」にかかわった人間の不幸を描く作品となっており、成長や親の愛情を描く作品として、かつてはロードショーにも頻繁にかかっていた作品となっています。…
コロナウイルスの影響で経済的にも厳しい状況となっております。 そんなときこそ、映画をみて家で過ごしてもらいたいと思うわけですが、過去に世界中の経済に影響を与えたリーマン・ショック以来の歴史的緊急事態が起きております。 改めて、リーマン・ショ…
第90回のアカデミー賞長編アニメ映画賞と主題歌賞を受賞した「リメンバーミー」。 本作品は、普通にみても面白い作品ですが、ちょっと、うがった見方をしても面白い作品となっていますので、本作品について感想を述べつつ語ってみたいと思います。
クリント・イーストウッド監督といえば、「グラン・トリノ」や「許されざる者」といった名作に加え、様々な映画をとってきているハリウッドを代表する人物の一人です。 監督と主演による映画は「グラン・トリノ」で終了するかと思われていましたが、「運び屋…
アカデミー賞ノミネート作品であり、弁護士役を演じたローラ・ダーンは助演女優賞をとった作品でもある「マリッジストーリー」。 本作品は、Netflex資本により作られたものとなっておりまして、申し訳程度の劇場公開のあと、すぐにネットフリックスで独占配…
蝦夷地が北海道と命名されて150年以上がたった現在。 観光地として様々な人が訪れる場所ですが、その広大な土地と、厳寒の冬という中、一筋縄ではいかない場所でもあります。 今回は、1984年に公開され、北海道の樺戸集治監という、北海道の開発の歴…
親子というのは、常に仲良しというわけにはなかなかいかないものです。 父親の存在が大きければ、子供たちもまた苦労しますし、どういう風にして生きてきたかを知らないままで、親を尊敬しろ、というのもなかなか難しいものであったりします。 父と子の和解…
「間宮兄弟」といえば、江國香織原作にして、森田芳光監督による代表作の一つとなっています。 内容といえば、30歳を過ぎていながら兄弟で二人暮らしをしている間宮兄弟にスポットをあてており、彼らがどういう風にして日常を過ごしているのか、ということ…
森田監督といえば映画「失楽園」で一世を風靡する一方で、江國香織原作小説「間宮兄弟」のほのぼのコメディものまで手掛ける、幅広い才能で活躍したか人物です。 今回は、森田監督の長編映画デビュー作である「の・ようなもの」について、その面白さを語って…
「ペンギン・ハイウェイ」といえば、大学時代にああしていればこうしていれば、というもしもを何度も繰り返しながら後悔を重ねる主人公を描いた「四畳半神話大系」や山本周五郎賞を受賞した「夜は短し歩けよ乙女」といった作品をだしている森身登美彦の作品…
映画「ラッキー」は、普通に見ている分には非常に地味な映画です。 老人の日常生活をひたすらに見せ続け、ふいに永遠に続くかと思われていた自分の生活に死がちらついたとき、その老人が何を思うのかといったところをみせる作品になっています。 ただ、その…
オリンピック選手でありながら、ライバルである人物を襲わせたということで世界的な大スキャンダルに発展した「ナンシー・ケリガン襲撃事件」。 「アイトーニャ 史上最大のスキャンダル」が、はからずもそんな事件の中心人物となってしまった、トーニャ・ハ…
今年も、2019年に日本公開されてシネマトブログで紹介した映画について、振り返りつつ紹介していきたいと思います。
映画「ジュマンジ」といえば、いまやロック様を筆頭に活躍する作品のように思われる方もいるかもしれませんが、かつては、ロードショーなどでもたびたび放映され、その教育的でありながら心温まるエピソードにお茶の間が癒されたものでした。 1995年に日…