ニャロ目
今日は北野武監督作品『菊次郎の夏』(1999年、121分)を取り上げてみたいと思います。 菊次郎と正男の夏休み この話がどんな話かというと「菊次郎(ビートたけし)と正男(関口雄介)が遠く離れた地で暮らす母親に会いに行く」のが目的で、「結局、顔を見る…
ニャロ目です。 今日は北野武監督の『BROTHER』(2001年、114分)を取り上げてみたいと思います。 舞台を日本からアメリカに移した北野映画。 はたして『BROTHER』とはどういう映画なのでしょうか。 物語について 難解といわれていた初期作品から比べると『H…
たびたびこの季節に放送される映画『火垂るの墓』(1988年、88分、原作:野坂昭如)。今年も金曜ロードショーで放送されます。 今回は高畑勲監督の代表作であるこの『火垂るの墓』を取り上げてみたいと思います。 あらすじ 舞台は兵庫県、戦争末期。空襲で母…
こんばんは、ニャロ目です。 今日は北野武第三回監督作品『あの夏、いちばん静かな海。』(1991年、101分)を取り上げたいと思います。 物語 聾唖者の茂(真木蔵人)と恋人で同じく聾唖者の貴子(大島弘子)。ゴミ回収の仕事中に壊れたサーフボードを拾った…
さて最近北野作品ばかり観ているわたしですが、今回は『みんな~やってるか!』(1995年、110分)を取り上げてみたいと思います。 武流のフィルム・ノワール路線(『その男、凶暴につき』『ソナチネ』)やノスタルジー・ファンタジック路線(『あの夏、いち…
ここ最近、にわかキタニストになっている私ですが、今回は記念すべき北野武第一回監督作品『その男、凶暴につき』を取り上げてみたいと思います。 ○基本データ 監督 北野武 脚本 野沢尚 制作・原案 奥山和由 監修 黒井和男 1989年公開、103分 キャラクターに…
何もやる気がおきない、そんな時には昼間からアイスかスイカでも食べながら、北野武監督作品『ソナチネ』(1993、93分)を見ましょう。 沖縄の美しい自然と濃厚な死の匂いが、人生の豊かさを感じさせてくれることでしょう。 暴力・倦怠・沖縄 広域暴力団、北…
普段恋愛映画はあまり見ないのですが、珍しくこの前鑑賞しました! ハル・アシュビー監督『ハロルドとモード 少年は虹を渡る』(1971年、91分、アメリカ)。 ずっと観たい観たいと思っていたのですが、ようやく観ることができました。 この映画は、異色の恋…
青春映画といえば、みなさんはどんな作品を思い浮かべるでしょうか。 私は、北野武監督の最高傑作ともいわれる「キッズ・リターン」(1996年公開)です。 今回は有名なラストのセリフに焦点をあてつつ、作品全体を振り返ってみたいと思います。 あらすじ 落…
国内にも国外にもファンの多い北野武監督。 北野映画といえば、ヤクザなどアウトローが主役になることが多く、今年も「元ヤクザのジジイ」と詐欺集団の対決を描いた『龍三と七人の子分たち』が公開されました。 その北野監督の2作目『3-4x10月』について取…
みなさんは映画を見ていて、めっさうまそーやん!と思った食事シーンはありませんか? ジブリ飯なんていう言葉もありますし、映画の見所のひとつじゃないかなーと思っております。 そんなわけで、今回はヤクザ映画の食事シーンから、自分が、めっさうまそー…
『仁義なき戦い』シリーズや『県警対組織暴力』でおなじみの脚本家笠原和夫はシナリオ制作の段取りについて以下のように整理しています。 1コンセプトの検討 2テーマの設定 3ハンティング(取材と資料収集) 4キャラクターの創造 5ストラクチャー(人物…
はじめに 映画『仁義なき戦い』シリーズの大きな特徴として、「同じ役者が別人として複数回登場する」ことが挙げられる。 こんな画期的な方法がいまだかつてあっただろうか(まあ、じつはあります。東映はよく使ってます)。 『仁義なき戦い』シリーズ(この…
また観てしまった…。今夜は邦画史に残る『仁義なき戦い』シリーズの2本目にして番外篇の『仁義なき戦い 広島死闘篇』(1973年、日本、100分)を取り上げたいと思います。 監督深作欣二、脚本笠原和夫、音楽津島利章 と前作同様の製作陣。 シリーズ主演、広能…
今回は平成ガメラシリーズでもおなじみ金子修介監督の『1999年の夏休み』(1988年、日本、90分)です。 こちらも「櫻の園」に続いて深夜とか明け方に一人でひっそりと観たい系映画です。濃いファンサイトもつくられるほど人気のある作品ですね。 少女漫画の…
本日取り上げる作品は「櫻の園」(1990年、96分、日本)。 吉田秋生による原作漫画を中原俊監督が映画化した青春映画の傑作であります! 舞台は桜華学園という女子高です。創立記念日に演劇部がチェーホフ作「桜の園」を上演するのが慣わしになっていて、そ…
本日とりあげるのは東映実録路線の名作「県警対組織暴力」(1975年、100分、日本)であります! キャスト(菅原文太、松方弘樹ら)、監督(深作欣二)、脚本(笠原和夫)の名前をみてわかるかもしれませんが、1973年から74年にかけて公開され大ヒットを記録した「…