シネマトブログ

映画の評論・感想を紹介するサークル「ブヴァールとペキュシェ」によるブログです。不定期ですが必ず20:00に更新します

リメイクを見る前にオリジナルを。「最高の人生の過ごし方」

最高の人生の見つけ方 (字幕版)


日本版としてリメイクが公開された「最高の人生の過ごし方」ですが、2007年に公開された本作について、どのような話なのかということを解説してみたいと思います。

モーガン・フリーマンアカデミー賞の助演を受賞し、ジャック・ニコルソンに至っては主演も助演も複数回受賞する大物俳優です。

そんな豪華極まりない二人を主役に、少年が大人になるわずかな期間を描いた傑作「スタンド・バイ・ミー」や、小説家を愛するあまりに監禁してしまうファンを描いた恐怖映画「ミザリー」のロブ・ライナー監督がメガホンをとったという豪華な作品が本作品となっています。

だいたい、どのような内容か検討がつく方も多いかと思いますが、本作の感想&解説を少し行ってみたいと思います。

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「ジョーカー」とは違うジョーカー。「バットマン ダークナイト」

ダークナイト (字幕版)

 バットマンシリーズは何度かつくられておりますが、傑作と名高い作品といえば、クリストファー・ノーラン監督「バットマン ダークナイト」をはずすことはできないでしょう。

ジョーカーは作中の中でも、バットマン最大の敵でありライバルのような存在となっております。
特にダークナイトにおいては、ヒース・レジャーが完全に役になりきって狂演したことにより、公開中に命まで落としてしまうセンセーショナルな映画となってしまっていました。
時に、純粋悪ともいわれれるダークナイトのジョーカー。
ジョーカーの誕生を描いた「ジョーカー」とは異なるものとしてみていただいたほうがよいのですが、悪のカリスマとして描かれる彼の生き様について、感想&解説を述べ、気に入った方へのおすすめ映画も併せて紹介していきます。

ジョーカー予習。ヒーロー誕生秘話。感想&解説 「バットマンビギンズ」

バットマン ビギンズ (字幕版)

 

映画「ジョーカー」が人気という中で、「バットマンシリーズ」見たことない方々を対象に、クリストファー・ノーラン監督によるバットマン3部作について解説してみたいと思います。

映画「ジョーカー」そのものは、バットマンというヒーローが不在の世界で、結果としてバットマン誕生のきっかけをつくることになったジョーカーと名づけられた男の物語となっています。

つまり、バットマン自体を深く知る必要は全然ありません。

ですが、ついつい「ウェインって何者」「バットマンはでてくるの? 少年はいったい誰」といった疑問がでてきて物語に集中できなくなっても残念なので、予備知識を知るために見るイメージで解説していきます。

 

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ネタバレ多少あり。感想&解説「ジョーカー」

 

ファンタスティックパーク Funtastic Park

 

映画というのはいつの時代も世の中を反映する作品が話題になるものです。

今回紹介する映画「ジョーカー」は、病気を患っていて、身体の調子もよくない母親と暮らしている男が、いかにして、バットマンシリーズで有名な悪役ジョーカーへと生まれ変わったかを描いた作品になっています。

いわゆるアメコミのバットマンのキャラクターではありますが、バットマンのことがわからなくてもまったく問題ないつくりになっていますし、色々なものから抑圧されていた主人公が解放されていく内容となっていますので、そのあたりをネタバレ少なめに解説しつつ、関連する映画も含めて紹介していきたいと思います。

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感想&解説。深作欣二監督「蒲田行進曲」

蒲田行進曲

 

深作欣二監督といえば、仁義なき戦いシリーズや、バトルロワイヤルといったイメージが強いかと思いますが、当時の日本アカデミー賞などを総なめにした偉大なる作品として「蒲田行進曲」があります。

エンターテインメント性と、男の身勝手さ、女性がいかにふりまわされてしまうのか、ということを描いた、業の深い作品であるとともに、エンターテインメントとしても非常に優れた作品となっておりますので、見どころ含めて解説&感想を述べてみたいと思います。

 

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感想&解説。深作欣二監督「火宅の人」

火宅の人


誰しもみんな煩悩にまみれて遊んでいたい、という欲求を抱えてしまうのではないでしょうか。

今回とりあげるのは深作欣二監督「火宅の人」です。

火宅とはどういう状況なのか。

小説家の男と、その周りの女性たちを描く傑作映画となっておりますので、見てない方は是非ご覧いただきたい作品となっております。シネマトブログな楽しみ方を紹介してみたいと思います。

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良作映画を紹介。ある女性作家の罪と罰

ある女流作家の罪と罰 (字幕版)

 

面白い作品ではあるものの、宣伝が悪いのか、なんとなくイメージで敬遠されてしまうのかはわかりませんが、世の中には、思ったほどみられていない良作映画というものはあるものです。

今回の記事で紹介するのは「ある女流作家の罪と罰」です。

罪と罰というぐらいなので、ドストエフスキーを思い出してしまうところですが、これは日本語タイトルとなっており、原題は「Can you ever forgive me?」となっています。

海外の批評家からは絶賛されたという本作品ですが、日本では劇場公開されていないという作品です。

 

日本語タイトルだけみると、女流作家がなんか悪いことをしたのかなー、といったイメージになるかと思いますが、創作する人間の苦悩であるとか、犯罪であるとしても自分のもっている誇りとはどういうものか、ということを教えてくれる作品となっていますので、どのようにシネマトブログが見たか、ということを中心に簡単に紹介してみたいと思います。

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