シネマトブログ

映画の評論・感想を紹介するサークル「ブヴァールとペキュシェ」によるブログです。不定期ですが必ず20:00に更新します

ファミリーでも安心映画。紳士なクマが大活躍/パディントン

パディントン【期間限定価格版】Blu-ray


くまのパディントンといえば、全世界でも販売されている有名な児童文学の一つです。

子供の頃に読まないまでも見かけたことがある人も多いのではないでしょうか。

 

クマのパディントン

クマのパディントン

 

 

そんな「くまのパディントン」が、あえて今映画化された理由は何なのか。

愛らしい紳士的なクマの物語について感想&解説を行ってみたいと思います。

 

移民か、戦災孤児か。

クマのパディントンは、知性のあるクマです。

劇中では、知性のあるクマは、希少価値があることがわかりながらも、まわりの人間は、クマがしゃべったりすることに対してあっさりと受け入れます。

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日本語も英語も伝わらない/ロスト・イン・トランスレーション

ロスト・イン・トランスレーション [DVD]


ソフィア・コッポラ監督といえば、言わずとしれた「地獄の黙示録」や「ゴッドファーザー」シリーズで有名なフランシス・フォード・コッポラ監督の娘です。


そのソフィア・コッポラの監督2作品目にあたるのが「ロスト・イン・トランスレーション」となっているのですが、本作品は、数々の賞をとり、アカデミー賞脚本賞を受賞するなどの実績があるだけに、非常に優れた物語となっています。

日本にきた外国人が右往左往する話しであり、地味な話しに見えるところですが、どのようなポイントでみるとより面白く見れるのかを考えつつ、解説してみたいと思います。

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子供は成長し、親は学ぶ/映画「ルーム」

ルーム(字幕版)

 
アカデミー賞ノミネート作品であり、主演のブリー・ラーソンアカデミー賞主演女優賞を受賞した作品です。

実際にオーストリアで起こった事件である「フリッツル事件」を基につくられた作品であり、事件そのものは、非常に重たい内容となっていますが、本作品は、事件そのもの悲惨さではなく、親子の関係や、子供がどのように成長していくのか、というのがわかる物語です。

いわば、それをわかりやすくするために、フリッツル事件が下敷きに使われた作品といえます。


小さな「部屋」で生まれ育ち、世界へと足を踏み出した少年が、どのようにして世界をみたのでしょうか。 

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誰が最後だ!考察&感想&解説 スターウォーズ 最後のジェダイ  

 

スター・ウォーズ/最後のジェダイ  オリジナル・サウンドトラック


エピソード7に続き「スターウォーズ 最後のジェダイ」が公開されました。


ネタバレは最小限にしつつ、賛否両論ある本作品について、どういった物語となっているのかについて考えながら、見ていきたいと思います。

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愛情こそが世界を変える/ライアン・ジョンソン「ルーパー」  

 

LOOPER/ルーパー (字幕版)

 

スターウォーズ 最後のジェダイ」において、脚本・監督を務めたライアン・ジョンソン監督による映画「ルーパー」は、一風変わったSF映画です。


未来からきた人間を殺すと、お金がもらえるという闇社会で生きる主人公が、未来の自分と出会うという物語となっています。

未来でも殺人が行われており、その憎しみの連鎖は止まらない。はたして、人間というのはどうすれば、そんな連鎖をとめることができるのか。

そんなことを考えさせられる映画となっています。 

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悩み事から逃げたら、こうなるかも/マシニスト

マシニスト (字幕版)

 

どんな人であったとしても、悩み事というのは尽きないものです。

ましてや、それがとりかえしのつかないことをしてしまって、誰にもいえない状況になってしまったら、ノイローゼになってしまっても不思議ではありません。

マシニストは、悩みによって自分自身を転落させていってしまう男を描いた物語となっています。

今現在、なんらかの悩みをもっている人は、この作品をみることで、より不安な気持ちになるかもしれませんが、一種の救いもまた示している作品ですので、そのあたりを解説しつつ、映画の魅力を語ってみたいと思います。

 

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2017年映画9本 シネマトブログ振り返り!

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2017年も色々な映画が公開されましたが、当「シネマトブログ」でも紹介した作品について、改めて振り返ってみたいと思います。

 

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