ファミリーでも安心映画。紳士なクマが大活躍/パディントン
くまのパディントンといえば、全世界でも販売されている有名な児童文学の一つです。
子供の頃に読まないまでも見かけたことがある人も多いのではないでしょうか。
- 作者: マイケルボンド,R.W.アリー,Michael Bond,R.W. Alley,木坂涼
- 出版社/メーカー: 理論社
- 発売日: 2012/09/01
- メディア: 大型本
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そんな「くまのパディントン」が、あえて今映画化された理由は何なのか。
愛らしい紳士的なクマの物語について感想&解説を行ってみたいと思います。
移民か、戦災孤児か。
クマのパディントンは、知性のあるクマです。
劇中では、知性のあるクマは、希少価値があることがわかりながらも、まわりの人間は、クマがしゃべったりすることに対してあっさりと受け入れます。
続きを読む日本語も英語も伝わらない/ロスト・イン・トランスレーション
ソフィア・コッポラ監督といえば、言わずとしれた「地獄の黙示録」や「ゴッドファーザー」シリーズで有名なフランシス・フォード・コッポラ監督の娘です。
そのソフィア・コッポラの監督2作品目にあたるのが「ロスト・イン・トランスレーション」となっているのですが、本作品は、数々の賞をとり、アカデミー賞脚本賞を受賞するなどの実績があるだけに、非常に優れた物語となっています。
日本にきた外国人が右往左往する話しであり、地味な話しに見えるところですが、どのようなポイントでみるとより面白く見れるのかを考えつつ、解説してみたいと思います。
続きを読む子供は成長し、親は学ぶ/映画「ルーム」
アカデミー賞ノミネート作品であり、主演のブリー・ラーソンがアカデミー賞主演女優賞を受賞した作品です。
実際にオーストリアで起こった事件である「フリッツル事件」を基につくられた作品であり、事件そのものは、非常に重たい内容となっていますが、本作品は、事件そのもの悲惨さではなく、親子の関係や、子供がどのように成長していくのか、というのがわかる物語です。
いわば、それをわかりやすくするために、フリッツル事件が下敷きに使われた作品といえます。
小さな「部屋」で生まれ育ち、世界へと足を踏み出した少年が、どのようにして世界をみたのでしょうか。
愛情こそが世界を変える/ライアン・ジョンソン「ルーパー」
「スターウォーズ 最後のジェダイ」において、脚本・監督を務めたライアン・ジョンソン監督による映画「ルーパー」は、一風変わったSF映画です。
未来からきた人間を殺すと、お金がもらえるという闇社会で生きる主人公が、未来の自分と出会うという物語となっています。
未来でも殺人が行われており、その憎しみの連鎖は止まらない。はたして、人間というのはどうすれば、そんな連鎖をとめることができるのか。
そんなことを考えさせられる映画となっています。
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