子供は成長し、親は学ぶ/映画「ルーム」
アカデミー賞ノミネート作品であり、主演のブリー・ラーソンがアカデミー賞主演女優賞を受賞した作品です。
実際にオーストリアで起こった事件である「フリッツル事件」を基につくられた作品であり、事件そのものは、非常に重たい内容となっていますが、本作品は、事件そのもの悲惨さではなく、親子の関係や、子供がどのように成長していくのか、というのがわかる物語です。
いわば、それをわかりやすくするために、フリッツル事件が下敷きに使われた作品といえます。
小さな「部屋」で生まれ育ち、世界へと足を踏み出した少年が、どのようにして世界をみたのでしょうか。
愛情こそが世界を変える/ライアン・ジョンソン「ルーパー」
「スターウォーズ 最後のジェダイ」において、脚本・監督を務めたライアン・ジョンソン監督による映画「ルーパー」は、一風変わったSF映画です。
未来からきた人間を殺すと、お金がもらえるという闇社会で生きる主人公が、未来の自分と出会うという物語となっています。
未来でも殺人が行われており、その憎しみの連鎖は止まらない。はたして、人間というのはどうすれば、そんな連鎖をとめることができるのか。
そんなことを考えさせられる映画となっています。
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俳優そのものも豪華ですが、監督・脚本は、「恋愛適齢期」などでヒットをだしたナンシー・マイヤーズが行っています。
リタイヤ後の人生を考えさせられると共に、どういう生き方こそが自分にとって大切なのかを教えてくれる映画となっておりますので、その魅力や、そこから派生してオススメできる映画も含めて紹介していきたいと思います。
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マエダ・エスカープメント/メル・ギブソン監督「ハクソーリッジ」
本作品は、「アポカリプト」以来となるメル・ギブソン監督作品となっています。
メル・ギブソンといえば、オーストラリア映画を一気に広めたジョージ・ミラー監督による「マッドマックス」に主演し、映画監督としても数々の作品をつくりだしてきた人物です。
キリストがシオンの丘に行き磔になる一連の出来事を描いた「パッション」や、マヤ文明時代の人狩りをモチーフにした「アポカリプト」をつくり、痛々しい作品を作り出してきた監督が、第二次世界大戦の中でも、激戦地の一つとして知られている「前田断崖」での戦いを生々しく描いた作品となっています。
この作品は、反戦映画としてみることもできますが、それだけにとどまらない魅力がありますので、そのあたりも含めて語ってみたいと思います。
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