シネマトブログ

映画の評論・感想を紹介するサークル「ブヴァールとペキュシェ」によるブログです。不定期ですが必ず20:00に更新します

女性の戦い方。アトミック・ブロンド

【映画パンフレット】 アトミック・ブロンド 

 

映画にでてくる女性のアクションスターというのは、だいたいが細腕です。

トゥームレイダー」や「ミスター&ミセススミス」などで、アクションもバリバリこなしていたアンジョリーナ・ジョリーや、バイオハザードシリーズでお馴染み、ミラ・ジョヴォヴィッチなどもおりますが、見た目でいえば、華奢な女性です。

  

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さて、「アトミック・ブロンド」では、女性がいかにして屈強な男達を倒していくか、というのを、非常にストイックに考えられた作品となっています。


賛否両論あるところではありますが、感想を述べてみたいと思います。

 

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人生の選択ミス。17歳に戻れるならどうする/セブンティーンアゲイン

セブンティーン・アゲイン [Blu-ray]

 
人生の中で、誰しも一度は「あのとき、こっちを選択していれば今頃は」と悔しく思ったことがあるのではないでしょうか。

一度選択してしまった事柄を帰ることはできませんが、もしも、やり直すことができれば違った人生を歩んでいただろうなと考えてしまうのもまた人間の性です。


そんな、誰の心にも潜んでいる願望に対して、コメディタッチでみせてくれる映画が「セブンティーンアゲイン」です。

 

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隣人トラブル! ネイバーズ2

 

ネイバーズ 2(字幕版)

大人になろうとする大人と、子供であり続けたい男との隣人トラブルを描いた「ネイバーズ」ですが、その続編が「ネイバーズ2」です。

ご近所トラブルという、家をもっている人間であれば、いつ発生してもおかしくないデリケートな問題を含んだ内容をコメディとしてつくりあげた「ネイバーズ」でしたが、2ではクロエ・グレース・モレッツが引越しして新たな隣人トラブルが発生してしまいます。

そんな「ネイバーズ2」について、簡単に解説してみたいと思います。

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毒親。デンゼル・ワシントン主演・監督「フェンス」

フェンス(字幕版)


デンゼル・ワシントンといえば、ハリウッドの歴史上の中でも、黒人俳優に大きく貢献し続けている人物でもあります。

「フェンス」という映画でもでてくるところですが、黒人差別というのは、確実に存在しており、その中で、黒人は様々な制約があったことは、残念ながら事実でした。


そんな時代背景にありながら、デンゼル・ワシントンが、黒人俳優として様々な映画に出演し成功をおさめていき、コメディ映画や、悪役ばかりに出演することが多かった黒人俳優の扱いが変わっていく、きっかけをもつくっていきました。

そして、デンゼル・ワシントンがメガホンをとり、且つ主演として作った「フェンス」は、非常に意義深い作品といえます。


一見すると、「フェンス」は、黒人差別によってひねくれてしまったデンゼル・ワシントン演じるトロイという男が、家族に対して、暴君として振舞う話しに見えるところですが、その中に見えるテーマを含めて、解説してみたいと思います。

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苦手な人も。園子温監督 冷たい熱帯魚。解説&感想

冷たい熱帯魚

 

 園子温監督は多作な監督です。


冷たい熱帯魚」は、2010年に公開された映画であり、このあたりの園子温監督は、後に続く「恋の罪」などもあって、実際の事件を元に映画にする監督というイメージも若干ついていた時期でもあります。


そのため、見るタイミングによってはなかなか肌に合わない人もいるかもしれませんが、出世作の一つとなった「愛のむきだし」「冷たい熱帯魚」などは、世間的にも園子温監督の認知度が大きく向上した作品たちでもありますので、その見所も含めて、感想&解説をしてみたいと思います。

 

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リタイア後の過ごし方/マイ・インターン

マイ・インターン(字幕版)

 
アン・ハサウェイロバート・デニーロが主演。

俳優そのものも豪華ですが、監督・脚本は、「恋愛適齢期」などでヒットをだしたナンシー・マイヤーズが行っています。


リタイヤ後の人生を考えさせられると共に、どういう生き方こそが自分にとって大切なのかを教えてくれる映画となっておりますので、その魅力や、そこから派生してオススメできる映画も含めて紹介していきたいと思います。

 

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総統はお怒りか/ヒトラー 最期の12日間

ヒトラー ?最期の12日間? (字幕版)

 

 ダンケルク等の戦争映画が盛り上がりをみせつつある昨今、第二次世界大戦におけるナチス・ドイツの終わりを描いた作品が「ヒトラー 最後の12日間」です。

非常にデリケートな作品ではありますが、当時のドイツの何を描こうとしたのかを考えてみたいと思います。

 

タイトルの意味は

ヒトラー 最期の12日間」は、あくまで日本語のタイトルとなっており、ドイツ語、並びに、英語の題では「没落」を意味する単語が使われています。

英語では、falldown(没落)という題名です。

本作品は、ナチス・ドイツという国のまさに没落していく様子を、ユンゲという人物を通してみた作品となっているのが特徴です。

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