シネマトブログ

映画の評論・感想を紹介するサークル「ブヴァールとペキュシェ」によるブログです。不定期ですが必ず20:00に更新します

「万引き家族」を見る前に。是枝裕和監督「そして、父になる」感想

そして父になる

 「万引き家族」でパルム・ドール受賞するという快挙をなしとげた是枝裕和監督による家族を前面に押し出した作品「そして、父になる」。

福山雅治が初の父親役ということでも話題となった本作品について、どのような作品であるのか、見所を含めて解説してみたいと思います。

万引き家族」で主演を務めるリリー・フランキーも登場しているところもポイントかと思います。

 

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青春は暴力そのもの。原作も含めた感想。映画「恋は雨上がりのように」

恋は雨上がりのように 1 (ビッグコミックス)

 

 女子高生に好かれる中年おじさんの映画。


ある程度現実というものに巨大な壁があると知っている人たちからすれば、単なる妄想を具現化した作品だと思ってしまうのが「恋は雨上がりのように」という作品のある意味においての不幸なところかと思います。

ファミレスの雇われ店長の、45歳バツイチが、女子高生に好かれるという非現実性と、近年問題視された「PとJK」といった作品もある中で、偏った見方になりそうな本作品について、原作も含めた中で、どのような魅力があるか、感想を述べてみたいと思います。

 

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あゝひめゆりの塔、感想。映画そのものが慰霊碑

あゝひめゆりの塔


戦争映画は数多くありますが、その中でも、沖縄での悲劇を描いた作品として有名なものに「ひめゆりの塔」があります。


太平洋戦争の末期に行われた沖縄戦によって命をおとした、ひめゆり学徒隊の悲劇が描かれています。

厳しい現実というのは、誰しもみたくないものですが、何度も映画化されている中で、舛田利雄監督「あゝひめゆりの塔」について、感想と解説を述べてみたいと思います。

 

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時間を止められたら、貴方は何をする?/フローズン・タイム

フローズン・タイム(字幕版)

 

時間をとめて自由に好きなことができるとしたら、一体何をするでしょうか。

金銀財宝を盗み出したり、はたまた、自分の欲望を満たすために行動を起こすか、いずれにしても、ろくなことにはならなそうです。

「フローズンタイム」は、フォトグラファーでもあるシェーン・エリス監督がメガホンをとった作品であり、イギリス映画ということもあって、時間を止めながら非常に紳士的な映画となっています。

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二階堂ふみの赤裸々演技。感想&解説 映画「私の男」

私の男

 

「私の男」は、直木賞を受賞した桜庭一樹の作品を映画化したものです。

主に北海道を舞台に、閉鎖的な親子の関係を描いており、内容の過激さも含めて好き嫌いがはっきりする作品とは思いますが、見所を含めて感想や解説をしてみたいと思います。

 

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君の名は。好きな人は前作も。解説&感想「言の葉の庭」

言の葉の庭

 
社会現象ともいえる人気となり、日本アニメ会にとって大きな影響を与えた新海誠監督「君の名は。」ですが、その前作にあたる「言の葉の庭」も、ファンであれば抑えておきたいところです。


言の葉の庭」は46分という、かなり上映時間の短い作品となっており、さくっと新海誠作品をみたい、という人にはオススメの作品となっています。


君の名は。」の流れから見る人も、すっきり入れるように解説しつつ、語ってみたいと思います。

 

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主体性がない人は損をする。岩井俊二「リップヴァンウィンクルの花嫁」

リップヴァンウィンクルの花嫁【劇場版】

岩井俊二監督といえば、蒼井優出世作となった「花とアリス」や「リリィ・シュシュのすべて」などで有名な監督です。

ミュージックビデオの仕事をしつつ、奥菜恵の存在感が示された「ifもしも~打ち上げ花火下から見るか横から見るか」で話題となり、一躍人気監督へと躍り出ました。


そんな、岩井俊二監督が、黒木華(はる)と出会ったことで作られた作品こそが「リップヴァンウィンクルの花嫁」となっています。


岩井俊二監督の映像美や、雰囲気がふんだんに映し出された作品となっておりますが、一種異様な雰囲気も生み出される作品であることから、解説してみたいと思います。

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