シネマトブログ

映画の評論・感想を紹介するサークル「ブヴァールとペキュシェ」によるブログです。不定期ですが必ず20:00に更新します

日本の異常気象は大丈夫か。映画「日本沈没」1973年版

日本沈没

 

日本は今、異常気象の真っ只中です。

異常気象も毎年続けば、それもまた正常といえる恐ろしさ。

突然ですが、人間のちっぽけさを知ることになると同時に、人間はどう生きるべきかを教えてくれる作品こそが、小松左京原作「日本沈没」です。

もしも、日本が沈没してしまうとしたら、人々はどんな行動をするのか。

感想&解説をしてみたいと思います。

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宮沢りえ主演「湯を沸かすほどの熱い愛」感想&解説

湯を沸かすほどの熱い愛

  

自分の余命がわかったとき、人はどんな行動をとるのでしょうか。

多くの作品がそのような人生の終わりを予感することで、変わる人間を描いてきていますが、「湯を沸かすほどの熱い愛」は、一人の女性が、大きな愛を示し、多くの人間を救っていく物語となっています。


倫理的な問題が言われることもある本作品ですが、その魅力と物語の構造を含めて解説してみたいと思います。

 

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ダメな人でも未来を。是枝裕和監督「海よりもまだ深く」

海よりもまだ深く

 

人間というのは、なかなか素直になれないものです。

いいたくもないことを言ってみたり、嬉しいのに怒ってみたり。すべてが自分の思い通りにならないからこそおもしろいといえる人生かもしれませんが、なかなか、そんなに割り切れるものではありません。


そんな、うまく生きることのできない家族を描いた作品、「海よりもまだ深く」について、人間の業(ごう)がどのような形で肯定されているかを含めて、考えてみたいと思います。

 

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家族も終わる。感想&解説。ネタバレあり。是枝裕和監督「万引き家族」

万引き家族【映画小説化作品】

 

 何かと騒がれてしまっている是枝和弘監督「万引き家族」ですが、本作品を通じてみえてくる事柄や、で是枝監督が描き続けてきた家族というものについて、一つの集大成として描かれた本作品を、ネタバレありで解説してみたいと思います。


誤解をうけることの多い本作品とはいえ、人間の業(ごう)を肯定するという点において、文学としてみても素晴らしいものでもありますので、感想も含めて述べていきたいと思います。

 

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「万引き家族」を見る前に。是枝裕和監督「そして、父になる」感想

そして父になる

 「万引き家族」でパルム・ドール受賞するという快挙をなしとげた是枝裕和監督による家族を前面に押し出した作品「そして、父になる」。

福山雅治が初の父親役ということでも話題となった本作品について、どのような作品であるのか、見所を含めて解説してみたいと思います。

万引き家族」で主演を務めるリリー・フランキーも登場しているところもポイントかと思います。

 

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青春は暴力そのもの。原作も含めた感想。映画「恋は雨上がりのように」

恋は雨上がりのように 1 (ビッグコミックス)

 

 女子高生に好かれる中年おじさんの映画。


ある程度現実というものに巨大な壁があると知っている人たちからすれば、単なる妄想を具現化した作品だと思ってしまうのが「恋は雨上がりのように」という作品のある意味においての不幸なところかと思います。

ファミレスの雇われ店長の、45歳バツイチが、女子高生に好かれるという非現実性と、近年問題視された「PとJK」といった作品もある中で、偏った見方になりそうな本作品について、原作も含めた中で、どのような魅力があるか、感想を述べてみたいと思います。

 

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あゝひめゆりの塔、感想。映画そのものが慰霊碑

あゝひめゆりの塔


戦争映画は数多くありますが、その中でも、沖縄での悲劇を描いた作品として有名なものに「ひめゆりの塔」があります。


太平洋戦争の末期に行われた沖縄戦によって命をおとした、ひめゆり学徒隊の悲劇が描かれています。

厳しい現実というのは、誰しもみたくないものですが、何度も映画化されている中で、舛田利雄監督「あゝひめゆりの塔」について、感想と解説を述べてみたいと思います。

 

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