シネマトブログ

映画の評論・感想を紹介するサークル「ブヴァールとペキュシェ」によるブログです。不定期ですが必ず20:00に更新します

やくざフレンズ 『アウトレイジ 最終章』2017年10月公開予定

北野武監督の唯一のシリーズ映画『アウトレイジ』の最新作にして最終作(予定)の『アウトレイジ 最終章』が2017年10月7日に公開されます。監督の実に18本目の作品です。

本項では現時点で分かっている情報を簡潔にまとめ、映画公開に向けて静かにテンションをあげていきたいと思います。

この特報映像ではストーリー的にはあまり情報がありませんね。

もう少しすると予告編的な少し長めの映像が公開されるはずなのでそれまで待機ですね。

新たなキャスト陣、馴染みのキャスト陣

アウトレイジ』といえばキャスト陣による怒鳴りあい・罵りあいが注目されています。やくざによるやくざのための暴言のドッジボール。「広島弁シェイクスピア」とも呼ばれた流麗な『仁義なき戦い』の笠原和夫による脚本とは異なり、その場の思いつきでセリフをつける北野武ならでなのリアルな(直情的な)演出です。

そんなやくざなフレンズを演じる魅力的な役者が今回も新たに追加されています。

 

大森南朋

その印象的な顔つきから「あれ、アウトレイジでてなかったっけ?」と思ってしまうほどの存在感を放つ大森氏。北野監督作品『DOLLS』では主人公の同僚役として、『アキレスと亀』では画商として登場しています。

今作では韓国・済州島グループヤクザとして大暴れしてくれそうです。

 

大杉漣

北野映画の常連といえばこの方。近年はごぶさたのようで『監督・ばんざい!』以来10年ぶりの登場となります。 なんと今作では花菱会の新たな会長として登場。揺れる花菱会内部でどのように戦い、韓国側との抗争をどう持って行くのか。その手腕に注目です。

 

原田泰造

意外な起用という感じですね。体格がいい感じなのでヤクザ役は合っているといえば合ってますね。花菱会組員として登場となりますが元々顔が優しい感じなので、悲惨な結末を迎えそうな気もしないではないです。

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池内博之

この人も「あれ、アウトレイジでてなかったっけ?」と思う一人ですね。意外や意外、北野作品初登場のようです。山王会側の人間として登場します。見た目的に武闘派でしょうか?

 

ピエール瀧

『凶悪』での悪役の演技も評価の高かった瀧氏。もちろん北野作品への登場ははじめてとなります。花菱会組員として登場し、韓国側の人間を手にかけてしまい、大きな抗争の引き金となりそうな役ですね。いつまで生き残れるのでしょうか?

 

 ・白竜

前作『アウトレイジ ビヨンド』に続き登場しますがよりメインに近くなりそうなのであえて取り上げます。その男、凶暴につき』や『HANA-BI』での演技が今も印象的な白竜氏。今回は北野武演じる大友が韓国の大物・李会長の元に身を寄せているという設定のため、会長の側近役の白竜氏の登場シーンも多くなりそうですね。

 

岸部一徳

その男、凶暴につき』や『座頭市』での悪役がはまっていた岸部氏。すでに重鎮ですが、今作では花菱会の若頭補佐という役で出演とのことです。一筋縄ではいかなそうな人物ですので、もちろん花菱会内部の権力争いにも絡んできそうです。

 

このような感じで、アウトレイジ最終作にしてお馴染みの俳優陣が何人か投入されていますね。

アウトレイジ ビヨンド [DVD]

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やくざフレンズ、全員暴走。

アウトレイジ』では関東最大の暴力団・山王会内部での抗争を描き、『アウトレイジ ビヨンド』ではさらなる山王会の内部抗争とそれに絡む関西の花菱会を描きました。 今作ではさらにスケールを増して、花菱会内部の抗争と、その花菱会と北野武演じる大友が身を寄せている韓国側フィクサーとの抗争(?)が勃発する、という部分までが明らかになっております。

上記の映像では大友が大森演じる韓国側の市川と釣りをしているシーンなどもあり、わずかに『ソナチネ』感を覚えますが、『アウトレイジ』はよりソリッドにバイオレンスを追求したシリーズなのであまり牧歌的なシーンは出てこず、ほぼ全般罵りあい・撃ちあいとなるでしょうね。

 

そうそう、なぜ北野映画で『アウトレイジ』だけシリーズ化されたかというと、きっと人が入るからではないでしょうかね。近年ヤクザを主役してメジャーでシリーズ化出来たのはこの作品群くらいなので、最終作となる今作もぜひヒットして欲しいですね!

 

前二作品のレビューはこちらです。

cinematoblog.hatenablog.com

 

 

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