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シネマトブログ

映画の評論・感想を紹介するサークル「ブヴァールとペキュシェ」によるブログです。不定期ですが必ず20:00に更新します

もはやアートなのか 諸星大二郎特集!!

ニャロ目 まとめ・ランキング・コラム

本日は一部に熱狂的なファンを持つ漫画家・諸星大二郎の作品を紹介したいと思います。もちろん全て自分で読んだものなので、お勧め作品が満載です!

 

そもそも諸星大二郎とは?

高橋留美子の『うる星やつら』の諸星あたるの苗字に引用されているように素人・玄人問わずにファンの多い漫画家です。ホラー・伝奇・ファンタジーなど作風は様々ですが主に非日常的な世界観・徹底的に作り事の世界観が提示されます。絵もストーリーも独特で慣れるまで時間のかかる方もいますが一度ハマると中毒症状を引き起こし、諸星マンガなら何でも買っちゃう! という患者も生み出しています。

そんなカルト作家ながら少年ジャンプでも連載を持っていたこともあり、名前が割りと有名だと思われます。ですが実際に作品を読んだことある方は少ないのかもしれません。それはMOTTAINAIということで私の独断と偏見で手軽に入手できる作品を取り上げてみます。まあ、自分も諸星マンガなら何でも買っちゃう病に罹患しているのですが…。

 

暗黒神話

いわずと知れた(?)諸星先生の代表作。70年代に週刊少年ジャンプ連載。なぜかファミコンソフト化されたこともあります(自分は残念ながらやったことありません…)。

ヤマトタケル伝説を基にしながら様々な要素をぶちこみグツグツと煮込んで、異形の作品が爆誕しました。主人公はアートマンとして覚醒するのですが、この作品自体がアートマンならぬアートそのものでございます。こんな作品が文庫で読めるなんてさすがクールジャパン。

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 一度読んだら一生忘れることの出来ない作品になると思います。なので諸星作品未経験という方にもお勧めでございます。馬頭観音!!

暗黒神話 (集英社文庫―コミック版)

暗黒神話 (集英社文庫―コミック版)

 

 ②孔子暗黒伝

その本屋が大型で諸星コーナーがあり、文庫本『暗黒神話』が置いてあったならそのとなりには高確率でこの本が置かれているでしょう。というわけで『暗黒神話』を読んだなら次には『孔子暗黒伝』を読まなければなりません。一応、ストーリー上の必然性もありますので…!

タイトルでおわかりの通り、中国を舞台としてますがそれだけでなくインド、日本などスケールは『暗黒神話』より広がっています。まさに諸星ワールド。最後の最後まで読んだら貴方はもう大二郎から逃れられない。それは運命なのだから…!

孔子暗黒伝 (集英社文庫―コミック版)

孔子暗黒伝 (集英社文庫―コミック版)

 

 ③妖怪ハンター』シリーズ

大人気・妖怪ハンターシリーズは文庫本の『地』『天』『水』を読めばほぼコンプできます。こちらは考古学者・稗田礼二郎が活躍する、というより巻き込まれる事件の数々が作者特有の妄想全開で描写されます。まあ、とりあえず読めば分かります。この濃度は。まあなんだかんだいってこのシリーズが一番とっつきやすいかもしれません。

さあ、みんなでぱらいそへ!

妖怪ハンター 地の巻 (集英社文庫)

妖怪ハンター 地の巻 (集英社文庫)

 
妖怪ハンター 天の巻 (集英社文庫)

妖怪ハンター 天の巻 (集英社文庫)

 
妖怪ハンター 水の巻 (集英社文庫―コミック版)

妖怪ハンター 水の巻 (集英社文庫―コミック版)

 

④『栞と紙魚子』シリーズ

女の子向けホラー雑誌『ネムキ』に連載されているちょっととぼけた感じのホラーもの。短編。軽くて非常に面白い、ということでこちらも諸星初心者に最適です。

女子高生の栞と紙魚子が巻き込まれる日常系コメディホラーで、なぜかテレビドラマ化もされました。

クトルーちゃんというキャラクターが出てきますがこれにはポニョを生みの親・宮崎駿氏もニッコリ

で、こちらは短編集ということもあり、色々なバージョンで出版されているのですが、初めての方には最近刊行されはじめた『新装版』がお勧め。手軽にパッと把握したいという方には文庫本がお勧め。マニアな方は全て買っちゃうでしょうけどね…。テケリ・リ!

新装版 栞と紙魚子1 (Nemuki+コミックス)

新装版 栞と紙魚子1 (Nemuki+コミックス)

 

西遊妖猿伝

 一際長く続いている諸星ライフワーク作品・『西遊妖猿伝』。西遊記に諸星先生ならではの味付けをした結果、世に珍しい冒険活劇マンガが誕生しました。

こちらも幾つかのバージョンが出ているのですが、初めての方はモーニングコミックス版の『西遊妖猿伝 大唐篇』(1-10巻)を読んだあと、『西域篇』(6巻まで刊行されてます)に入ればいいですよ。まあ私は猪八戒に感情移入してしまいますね。

 ⑥MUD MEN 最終版

諸星ワールド集大成ともいえる『MUD MEN』。その完全版がこちらです。

パプアニューギニア(と日本)を舞台に展開される冒険譚、といった一言だけでは言い表せない大作。こちらも色々なバージョンで刊行されていましたが、これ一冊で通読できます。これはマジヤバイ作品で、読んでいると脳汁がドバドバ分泌されるのがわかります。文明とは、都市とは何なのか。500ページ近い厚い漫画ですが歴史に残る名著だと思います。

MUD MEN 最終版 (光文社コミック叢書SIGNAL)

MUD MEN 最終版 (光文社コミック叢書SIGNAL)

 

 ⑦無面目・太公望

こちらは中篇を収録した文庫本。完成度の高い二つの作品が収録されています。特に無面目の辿る一生はスリリングで面白い。何をどうやったらこんな話を思いつくのでしょうか。ここまで読むとあなたももう諸星氏の絵柄じゃないと、よ虜になっていることでしょう。

無面目・太公望伝 (潮漫画文庫)

無面目・太公望伝 (潮漫画文庫)

 

 ⑧諸星大二郎 異界と俗世の挟間から

初心者だけでもなく熱心なファンも手元に置いておきたい、諸星特集ムック。これまでの作品(の中の主要作品)が紹介されています。さらに多数の漫画家が寄稿していますが、高橋留美子をはじめ全員超有名。諸星氏の影響力の大きさがよく分かります。個人的には仕事スペース公開とインタビューのページが興味深くて熱心に読んでしまいました。さらに濃い特集本も読んでみたいという欲求が生まれるほど、いい本でした!

諸星大二郎 異界と俗世の狭間から(文藝別冊)

諸星大二郎 異界と俗世の狭間から(文藝別冊)

 

 

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