シネマトブログ

映画の評論・感想を紹介するサークル「ブヴァールとペキュシェ」によるブログです。不定期ですが必ず20:00に更新します

ぺぺろん

サブカル系男子必見 映画「モテキ」

漫画原作である本作品は、ドラマ化を経て、さらに映画化もされました。 映画「モテキ」では、原作のキャラクターのいいところを凝縮し、物語的にも、小道具や歌をうまくつかった、素晴らしいできとなっています。 今回は、映画「モテキ」における楽しみかた…

ネタバレ解説。コメディ傑作。面白さの理由は。カメラを止めるな!

「カメラを止めるな!」は、製作費300万程度というものすごい低予算でつくられている映画でありながら、数々の映画館で放映が行われているヒット映画です。 ゾンビ映画を撮影中に、本物のゾンビがまじっていたら、という劇中劇で行われるドタバタ作品を、…

ネタバレなし解説 面白い?つまらない? カメラを止めるな!

各所で話題沸騰の「カメラを止めるな!」ですが、あまりの面白さと、その脚本の巧妙さから、ネタバレをするのが惜しくなる作品となってしまっています。 どんな映画かわからないけど、自分と合うかどうかもわからない、といった方の為に、一般的にこういうも…

妄想の成れの果て マーティン・スコセッシ映画「キング・オブ・コメディ」

マーティン・スコセッシ監督とロバート・デニーロといえば「タクシードライバー」が有名すぎるところです。 映画史に残る作品であり、数多くの人たちに影響を与えた映画ですが、1976年につくられた「タクシードライバー」よりも、ある意味はるかに危険な…

大脱出!スマッシュなアニキ達。スタローン&シュワちゃん夢のW共演「大脱出」感想

かつて、アメリカン・ニューシネマ(またはニューアメリカンシネマ)が、シルベスター・スタローン主演「ロッキー」によって終わりを告げ、やがて、筋肉スターたちのアクション映画が台頭してくるようになっていきました。 映画の歴史の中において、いまだに…

クリエイターは必見。職人とアーティストの狭間で。三谷幸喜「ラヂオの時間」

「ラヂオの時間」は、三谷幸喜監督による第一作目の映画作品となっており、そのあとに続く三谷幸喜映画をみるうえでも大いに参考になる作品となっています。 そんな「ラヂオの時間」について、簡単に解説&感想を述べてみたいと思います。

怪盗グルーのミニオン危機一髪 感想

「怪盗グルーのミニオン危機一髪」は、怪盗グルーシリーズの第二作目となっております。 ミニオンたちの可愛さや楽しさはそのままになった本作品は、恋や愛といった部分を前面に押し出してつくられていますので、簡単に解説してみたいと思います。

家を建てるときに、貴方は誰に相談しますか/三谷幸喜「みんなのいえ」

マイホーム。その言葉は、かつての日本にとって、いや、今にいたっても特別な響きであることは変わりないのではないでしょうか。 一生を賃貸住宅で過ごすという選択肢もありますが、建売ではなく、設計段階から関わったマイホームとなれば、感動もまた一押し…

園子温の描くエロの先/アンチポルノ

園子温監督といえば、「冷たい熱帯魚」や「恋の罪」といった実際の事件をもとにした映画を製作したり、「ヒミズ」や「希望の国」といった社会に沿った作品もつくるなど、幅広い活躍をしている人物です。 若い頃から、東京ガガガといったパフォーマンス集団を…

戦場は男の世界/ローン・サバイバー

戦争は常に悲劇を生むものですが、その中で戦っている人たちがいることもまた事実です。 マーク・ウォールバーグ主演「ローン・サバイバー」は、アフガニスタン紛争におけるアメリカのタリバン政権への軍事行動であるレッド・ウィング作戦を取り扱った作品と…

ブラック企業でも人間性を取り戻せ/サウルの息子  

サウルの息子は、第二次世界大戦下のアウシュビッツ=ビルケナウ強制収容所を舞台にした物語です。 ユダヤ人の虐殺を取り扱った映画は数多くありますが、「サウルの息子」は、今までの作品と一線を画する作品となっています。 その違いを含めて、最後に主人…

映画みたいな人生を送る。「バリー・シール」感想&解説

能力もあってお金もあって、将来性も約束されていて、愛すべき家族がいる。誰もが羨む人生が確定していたとしても、人というのはそのとおりに生きられないものです。 トム・クルーズ主演である「バリー・シール」は、そんな絵に描いたような人生を生きられる…

自分探しのやりかた。感想解説。スカーレット・ヨハンソン主演「私がクマにキレた理由

自分自身というのは案外よくわからないものです。 また、他人から指摘されてはじめてわかったりすることもあり、自分が本当にやりたいこと、というのは案外わからないものだったりします。 さて、「私がクマにキレた理由」は、スカーレット・ヨハンソンが主…

日本の異常気象は大丈夫か。映画「日本沈没」1973年版

日本は今、異常気象の真っ只中です。 異常気象も毎年続けば、それもまた正常といえる恐ろしさ。 突然ですが、人間のちっぽけさを知ることになると同時に、人間はどう生きるべきかを教えてくれる作品こそが、小松左京原作「日本沈没」です。 もしも、日本が沈…

なぜ心に疑いを持つのか。国村隼主演「哭声/コクソン」解説&感想

人間とは何を信じて生きればいいのか。 自分が見えるものは本当に正しいものなのか。 「哭声/コクソン」は、人間の弱さを浮き彫りにした衝撃作です。 本作品は、宗教的な観念も含めて考えなければ、よくわからないパニックホラーものになってしまいかねない…

宮沢りえ主演「湯を沸かすほどの熱い愛」感想&解説

自分の余命がわかったとき、人はどんな行動をとるのでしょうか。 多くの作品がそのような人生の終わりを予感することで、変わる人間を描いてきていますが、「湯を沸かすほどの熱い愛」は、一人の女性が、大きな愛を示し、多くの人間を救っていく物語となって…

身勝手な男は暴力に支配される。サム・ペキンパー「わらの犬」解説  

サム・ペキンパー監督といえば、「ワイルドバンチ」によってそれまでの西部劇を一変させた監督であり、バイオレンス描写については一線を画する監督です。 西部劇で有名な監督ではありますが、今回紹介するのは、ダスティン・ホフマン主演「わらの犬」を紹介…

本当の幸せとは何か。感想。「あなた、その川を渡らないで」  

ドキュメンタリー映画というのは、時に厳しい現実を映し出すことができます。 虐殺したことを誇っている人を映し出した「アクトオブキリング」などは有名だったりしますが、今回紹介する映画は、愛や老いとは一体どういうものなのかというのを、恐ろしさと共…

ダメな人でも未来を。是枝裕和監督「海よりもまだ深く」

人間というのは、なかなか素直になれないものです。 いいたくもないことを言ってみたり、嬉しいのに怒ってみたり。すべてが自分の思い通りにならないからこそおもしろいといえる人生かもしれませんが、なかなか、そんなに割り切れるものではありません。 そ…

日本人は見るべき映画。感想&解説「犬ヶ島」ウェス・アンダーソン

ウェス・アンダーソン監督といえば、天才少年と学校の校長との恋の鞘当てが行われる「天才マックスの世界」や、アカデミー賞にノミネート・受賞するなどした「グランド・ブタペスト・ホテル」で有名です。 ウェス・アンダーソン監督は以前にもストップモーシ…

家族も終わる。感想&解説。ネタバレあり。是枝裕和監督「万引き家族」

何かと騒がれてしまっている是枝和弘監督「万引き家族」ですが、本作品を通じてみえてくる事柄や、で是枝監督が描き続けてきた家族というものについて、一つの集大成として描かれた本作品を、ネタバレありで解説してみたいと思います。 誤解をうけることの多…

「万引き家族」を見る前に。是枝裕和監督「そして、父になる」感想

「万引き家族」でパルム・ドール受賞するという快挙をなしとげた是枝裕和監督による家族を前面に押し出した作品「そして、父になる」。 福山雅治が初の父親役ということでも話題となった本作品について、どのような作品であるのか、見所を含めて解説してみた…

青春は暴力そのもの。原作も含めた感想。映画「恋は雨上がりのように」

女子高生に好かれる中年おじさんの映画。 ある程度現実というものに巨大な壁があると知っている人たちからすれば、単なる妄想を具現化した作品だと思ってしまうのが「恋は雨上がりのように」という作品のある意味においての不幸なところかと思います。 ファ…

あゝひめゆりの塔、感想。映画そのものが慰霊碑

戦争映画は数多くありますが、その中でも、沖縄での悲劇を描いた作品として有名なものに「ひめゆりの塔」があります。 太平洋戦争の末期に行われた沖縄戦によって命をおとした、ひめゆり学徒隊の悲劇が描かれています。 厳しい現実というのは、誰しもみたく…

完全犯罪はうまくいかない。感想解説/完全犯罪クラブ

社会という中でいきている以上、犯罪を避けるというのは当然の発想です。 ですが、時として人は、環境や可能性が整ったとき、その誘惑に抗えなかったりすることも往々にあるのではないでしょうか。 レオポルドとローブによる事件を題材に、過去数度の映画化…

身勝手な親たち。ネタバレあり。映画「ラブレス」アンドレイ・ズビャギンツェフ

冷め切った夫婦関係。 お互いに恋人がいて、それを隠すこともないまま離婚協議をすすめ、高級マンションを売り払おうと算段をつける。 二人がそれぞれの生活をすすめていこうとしている中、一人息子の行く先だけが決まっていない。 なんと恐ろしい状況でしょ…

トロッコ問題。アメリカンスナイパー感想&解説 クリント・イーストウッド

クリント・イーストウッド監督といえば、80歳を越えてなお映画を製作し続ける紛れもなくA級の映画監督です。 アメリカの魂は移民であろうと継承できるという思いを描いた傑作「グラン・トリノ」や、孤独だった女性とトレーナーがボクシングを通じて生きる…

むかわ竜で盛り上がったら、この映画/ジュラシック・パーク

日本で最大の全身骨格恐竜であるとされている通称むかわ竜。 歴史的発見の後押しもあって、恐竜に対する興味がじわじわと盛り上がっている人も多いのではないでしょうか。 太古のロマンである恐竜。 そんな恐竜へのロマンが現実化した、歴史的な作品である「…

ウエストワールド感想&考察2 創作するものの悩み。J・J・エイブラムス

ウエストワールドの感想&考察について、前半と後半に分けて記事を書いておりますので、もし前半を読んでいない方は、是非前半を読んだ後に後編を見ていただければと思います。 (前編) 後編では、「ウエストワールド」がもつ、観客と創作者との関係、、ロ…

ウエストワールド感想&考察 押井守的な素晴らしさ。J・J・エイブラムス

人間と見分けがつかない精密なロボット達を、どんな目に合わせてもいいと許されているアミューズメントパークがあったとしたら、人はそこでどんな風に過ごしてしまうのでしょうか。 あるものは正義の味方となり、あるものは悪役として非道の限りを尽くす。 …

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