強さとは何か。ポール・バーホーベン監督「エルELLE」
ポール・バーホーベン監督といえば、「氷の微笑」によってとんでもない悪女を見せ、もちろん、「ロボコップ」をつくったことでも知られる巨匠のひとりです。
そんなバーホーベン監督が撮ったのが「エル ELLE」です。
暴行を受けた女性の日常を描く、と書いてしまうと非常に重々しい話に聞こえるかもしれませんが、本作品は、強烈なブラックジョークを放つ映画となっています。
また、悲劇的なことは起こったとしても、被害者だけではいつづけないという強い意志。
あまりに過酷な世界であっても、自分自身がセカイを握っている感覚が大事だ、ということを教えてくれる強烈な作品になっています。
亡くなった家族の受け入れ方。映画「ラブリーボーン」
ラブリーボーンは、ハリーポッターシリーズの監督でおなじみピーター・ジャクソン監督による作品です。
14歳で殺された女の子が、現世と天国との間から家族や友人を見守るというファンタジーさと犯罪が入り混じった稀有な作品となっています。
残酷な話に見えますが、愛らしくも感動的な本作品について語ってみたいと思います。
じじぃ活躍映画。老人VSゾンビはいい勝負。映画「ロンドンゾンビ紀行」
ゾンビ映画は数多くありますが、その大半は、謎のゾンビウイルスが蔓延することで人々が戦いゾンビになりながらも、希望を胸に生きていく。
ジョージ・A・ロメロ監督の偉大さをひも解くまでもなく、ゾンビというのは物語におけるモチーフとして非常に面白いものとなっています。
はたして、ゾンビと老人、どちらが勝つのでしょうか。
深い悲しみを癒すためには。感想&解説。デイミアン・チャゼル監督「ファースト・マン」
人類初の月到着を達成した人物こそが、ニール・アームストロングです。
彼はNASAの中でももっとも冷静と言われた人物であり、その内面がわからない人物でもあることから、彼を題材にした作品は困難とされておりました。
それでなくとも、はじめて月に降り立った男です。
宇宙を舞台にした映画が数ある中で、ニール・アームストロング船長という格好の題材が、長い年月をかけてようやく映画化。
しかも、夢を追うものたちが集まる場所ニューヨークで挫折と夢を描く「ラ・ラ・ランド」や、あまりに過酷なジャズという音楽で戦うものを描く「セッション」といった、強烈な作品をつくりだすデイミアン・チャゼル監督が映画をつくるということで、その見どころ含めて解説してみたいと思います。
そのすべては原作を基にした実話となっておりますので、ネタバレをそれほど気にせず語ってみたいと思います。
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