アカデミー賞脚本賞。感想&解説 映画「ゲット・アウト」
差別というのはよくないことです。
ただ、歴史と言うのは残酷なもので、差別が行われてきた事実はありましたし、それを利用する人たちも多く存在していました。
その歴史の中で、移民国家であるもののアメリカは白人が支配する国であったという歴史的事実はあり、黒人差別というのは法律として存在していたことは歴史の教科書をひもとくまでもないと思います。
とはいえ、差別というのはやっていはいけない、という風潮が強まっていく流れの中で、アメリカでは初のアフリカ系の大統領が誕生し、そして、トランプ大統領になって再び歴史が戻ったりしながら進んでいます。
差別はよくないけれど、差別というのは存在していることを示した映画「ゲットアウト」について、考えてみたいと思います。
差別なんて存在していない、という人のほうが、実は差別している人よりも恐ろしいかもしれません。
続きを読むネタバレ解説。コメディ傑作。面白さの理由は。カメラを止めるな!
「カメラを止めるな!」は、製作費300万程度というものすごい低予算でつくられている映画でありながら、数々の映画館で放映が行われているヒット映画です。
ゾンビ映画を撮影中に、本物のゾンビがまじっていたら、という劇中劇で行われるドタバタ作品を、37分のワンカットでとるという技術的にはすごくです。
ですが、はたしてそこまで面白いのか、という半信半疑な中で気にしている人も多いのではないでしょうか。
この作品は、ネタバレをしても面白いですが、事前情報なしでみたほうがはるかに驚きがありますので、まだ作品を見ていない方は、ネタバレ前の記事をみた後で、再び本記事に戻ってきていただければと思います。
では、この記事は、ネタバレをふんだんにいれながら解説をし、その面白さの要因や、おすすめの映画を含めて語っていきたいと思いますので、スタッフ全員が一丸となって映画をつくるように、映画をみたわれわれもまた、楽しみを共有することで、もう一つの映画を語ってみたいと思います。
妄想の成れの果て マーティン・スコセッシ映画「キング・オブ・コメディ」
マーティン・スコセッシ監督とロバート・デニーロといえば「タクシードライバー」が有名すぎるところです。
映画史に残る作品であり、数多くの人たちに影響を与えた映画ですが、1976年につくられた「タクシードライバー」よりも、ある意味はるかに危険な作品「キング・オブ・コメディ」についてかたってみたいと思います。
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