身勝手な親たち。ネタバレあり。映画「ラブレス」アンドレイ・ズビャギンツェフ
冷め切った夫婦関係。
お互いに恋人がいて、それを隠すこともないまま離婚協議をすすめ、高級マンションを売り払おうと算段をつける。
二人がそれぞれの生活をすすめていこうとしている中、一人息子の行く先だけが決まっていない。
なんと恐ろしい状況でしょうか。
「裁かれるは善人のみ」でカンヌ国際映画祭で脚本賞を受賞したアンドレイ・ズビャギンツェフ監督による「ラブレス」。
親子の関係や、浮気する奥さんなど、ズビャギンツェフ監督の集大成ともいえる作品となっている本作品について、ネタバレを気にせず語ってみたいと思います。
この物語は、ロシアの作品ではありますが、決して遠い国の物語ではありません。
トロッコ問題。アメリカンスナイパー感想&解説 クリント・イーストウッド
クリント・イーストウッド監督といえば、80歳を越えてなお映画を製作し続ける紛れもなくA級の映画監督です。
アメリカの魂は移民であろうと継承できるという思いを描いた傑作「グラン・トリノ」や、孤独だった女性とトレーナーがボクシングを通じて生きることについて浮き彫りにした「ミリオンダラー・ベイビー」。
ほぼ毎年のように作品をつくり、その作品の大半が深いテーマと示唆に富んでいるのですが、クリント・イーストウッド作品の中でも頭一つぬけた作品として「アメリカン・スナイパー」について、感想&解説をしてみたいと思います。
ネタバレを含めて書いていきますので、気になる方はお気をつけください。
続きを読むむかわ竜で盛り上がったら、この映画/ジュラシック・パーク
日本で最大の全身骨格恐竜であるとされている通称むかわ竜。
歴史的発見の後押しもあって、恐竜に対する興味がじわじわと盛り上がっている人も多いのではないでしょうか。
太古のロマンである恐竜。
そんな恐竜へのロマンが現実化した、歴史的な作品である「ジュラシック・パーク」について、改めて感想&解説をしてみたいと思います。
続きを読むウエストワールド感想&考察 押井守的な素晴らしさ。J・J・エイブラムス
人間と見分けがつかない精密なロボット達を、どんな目に合わせてもいいと許されているアミューズメントパークがあったとしたら、人はそこでどんな風に過ごしてしまうのでしょうか。
あるものは正義の味方となり、あるものは悪役として非道の限りを尽くす。
あらゆることが許される世界の中で、人々は自分の本当の姿を知ることになります。
さて、そんな表面的な話のみならず、深いテーマ性を抱えているのがHBOの海外ドラマ「ウエストワールド」です。
主に映画を紹介するシネマトブログですが、海外ドラマも紹介し、感想&考察してみたいと思います。
本作品のネタバレ的なものも多少含めていきたいと思いますが、主に読み取れるテーマをメインに語っていきたいと思います。