子供は成長し、親は学ぶ/映画「ルーム」
アカデミー賞ノミネート作品であり、主演のブリー・ラーソンがアカデミー賞主演女優賞を受賞した作品です。
実際にオーストリアで起こった事件である「フリッツル事件」を基につくられた作品であり、事件そのものは、非常に重たい内容となっていますが、本作品は、事件そのもの悲惨さではなく、親子の関係や、子供がどのように成長していくのか、というのがわかる物語です。
いわば、それをわかりやすくするために、フリッツル事件が下敷きに使われた作品といえます。
小さな「部屋」で生まれ育ち、世界へと足を踏み出した少年が、どのようにして世界をみたのでしょうか。
愛情こそが世界を変える/ライアン・ジョンソン「ルーパー」
「スターウォーズ 最後のジェダイ」において、脚本・監督を務めたライアン・ジョンソン監督による映画「ルーパー」は、一風変わったSF映画です。
未来からきた人間を殺すと、お金がもらえるという闇社会で生きる主人公が、未来の自分と出会うという物語となっています。
未来でも殺人が行われており、その憎しみの連鎖は止まらない。はたして、人間というのはどうすれば、そんな連鎖をとめることができるのか。
そんなことを考えさせられる映画となっています。
続きを読む愛することについて/きみに読む物語
年齢を経た中ですれ違う男女を描いた「ブルー・バレインタイン」や、ダッチワイフを彼女だとして連れてきた心の弱った男を「ラースとその彼女」で演じたライアン・ゴズリング。
近年では「ラ・ラ・ランド」などでもヒットを飛ばした俳優の、代表作の一つとしてあげられるのが「きみの読む物語」です。
恋愛映画の中でひときわ際立つ本作品について、その愛がどのように変化していったのかを含めながら、考えてみたいと思います。
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